那須川天心、来春の6戦目へすでに練習再開「常に試されている緊張感」来年末の世界挑戦見据え
無敗の格闘家でプロボクシングWBOアジア・パシフィック・バンタム級王者の那須川天心(26=帝拳)が頭皮ピンチに危機感を募らせた。 6日、都内で行われた自身のスポンサー企業アンファー社の展開する男性スカルプシャンプーブランド「スカルプD」による「いい頭皮の日」制定記念発表会に出席。アンバサダーとしてダチョウ倶楽部のメンバーとともに登壇した。10月14日、ジェルウィン・アシロ(フィリピン)との同級王座決定戦で判定勝利して以来の公の場となった。 同級王座決定戦の最終10回にカットした左目上は保存治療となり、少し傷が残った顔で登場した那須川は「傷はしっかりと閉じたので大丈夫」と明かした。既にジムワークを再開しているという。所属ジムの本田明彦会長からは転向6戦目は来年2月に設定されている。12月には米ラスベガス合宿も計画される那須川は「行くならば、いろんな相手とスパーリングしていきたい。今回の試合(アシロ戦)でいろいろな経験値が必要だなと分かった。攻めに来ない相手、駆け引きが必要な相手の場合、自分から仕掛けていかないといけない。そこらへんの練習は新しい経験が積めるのではないかと思う」と前向きだ。 イベント中には現役と並行して芸人もやりたいとの発言もあった。那須川は「基本のベースはお笑い。格闘技以外はふざけているので、お笑い芸人のことをリスペクトしている方が多い。『空間』とか『間』とかお笑いは大事で、今こことか分からないといけないので、すごく学ばせてもらっています」とボクシングとお笑いの対応力という共通点を口にした。 来年末となる転向8戦目での世界挑戦が設定されている。那須川は「そこは認めてもらっていて、あと2戦、3戦で結果を残さないといけない。もし次とか、その次とか、良い結果でなければ(8戦目)ないと思うので。常に試されているという緊張感を持ってやっていきたい」と決意を示した。 また同じキック出身のWBO世界バンタム級王者武居由樹(28=大橋)から早期の対戦を希望されていることについても言及。那須川は「そうですね、もともと時間をかけてやるよと言ってきて。早くやった方が武居選手の方が(ボクシングの)経験値があるので有利なのだろうなというのはあるけれど。必ずやりますので、待っていてください。お互いが勝っていければ必ずやりますので。そこは焦らずです。やるとなったら僕の口からも言いますし、焦らなくていいと思う」と説明していた。 武居はクリスマスイブの12月24日、東京・有明アリーナで同級10位ユッタポン・トンディー(31=タイ)との2度目防衛戦が決定済み。視察に行くかどうかについて問われた那須川は「いや、ちょっと…クリスマスイブなのでデートがなければ」とプライベート優先の姿勢だった。