副業人材の活用方法について考える 群馬・前橋市
新たな人材活用として県内でも関心が高まっている「副業」について考えるセミナーが前橋市で開かれました。 このセミナーは県産業支援機構が主催したもので、副業人材に関する問合せが昨年度は51件と2年前から6倍近く増え、新たな人材活用として関心が高まっているということです。 セミナーは、副業人材の活用事例などを紹介し導入の参考にしてもらうのが狙いで、リクルートの川島洋輝さんが講師を務めました。川島さんは、首都圏への人口の流入により地方での人材獲得が難しくなっていることや、正社員の半数以上が「副業を実施」または「実施の意向を持っている」ことをデータで紹介し、「地方での副業に注目が集まっている」と現状を説明しました。 また、副業人材の活用として、新しい販路の拡大やデジタル化への対応、新規事業の立ち上げなどの分野でニーズが高いとし、「社内に求めるスキルを持った人材がいない分野で実績のある人の知見を取り入れることができる」とメリットを紹介しました。 このほか、副業人材を実際に採用した県内企業の担当者が参加してパネルディスカッションも開かれ、採用までの経緯や現状について話し合われました。セミナーには、会場とオンラインであわせて約120人が参加し、副業人材の活用について理解を深めていました。