元米国五輪代表アシュリー・ワグナーの性的暴行被害告白が全米に波紋「フィギュアスケート界を揺るがす」
ワシントン・ポスト紙も、この問題を伝え、「ワグナーはフィギュアスケート界が『子供が子供たちでいられる』ようになることを望み、性的被害を受けたことを明かす最も新しい女性アスリートとなった。彼女は、17歳の2008年に当時22歳だったコフリンからキスをされ体を触られたことを告発した」と報道した。 記事はワグナーの性的被害の告白内容を伝え、「ワグナーは以前から多くの問題について率直に声を発してきた。2014年のソチ五輪前には、同性愛プロパガンダだと判断するものを禁止するロシア政府の法律を批判し、フィギュアスケートの判定システムについても疑問を向けた」と紹介した。 また米国フィギュアスケート連盟のバーバラ・ライカート広報による声明文も掲載された。 「アシュリーに起きたことは誰にも起きてはならないことです。アシュリーは信じられないほど強い女性で、彼女は、ストーリーを告白する勇気を持っているだけでなく、他の人を助けようと彼女の経験を公に明かしました。アシュリーは、米国フィギュアスケート連盟の選手に向けた安全セミナーでも最近話をしたばかりで、彼女の経験とメッセージの力強さはスケート選手や彼らの両親に大きな影響を与えています」 ABCニュースもUSAトゥデイの記事を“後追い”した。 ワグナーの告発を伝える中で、「ワグナーは、コフリンの死からすぐの1月末の全米フィギュアスケート選手権で13歳の選手が勝利した後、フィギュアスケート界にどれだけ多くの若い少女、少年がいて、将来的に虐待の被害を受ける可能性があるかを考え、告白をする必要を強く感じたと明かした」と、告発の動機について掘り下げた。 「ただワグナーはコフリンの被害を受けたことを公に明かす最初のスケート選手ではない。5月には彼の元スケートパートナーでコフリンより5歳若いブリジット・ナミオカが2年間にわたる性的虐待を受けたことを主張した」とも紹介。 コフリン氏から「被害を受けた」と主張する複数の女性の弁護を務めるジョン・マンリー氏は、そのナオミカの弁護も引き受けているという。告発された当の本人は否定したまま、もう、この世の中にいないため、真相の追求が難しくなっているが、全米のメディアは、この告発を重要なものだと受け止めている。