女子元世界3位スビトリーナがケガで今季終了を発表。激動のシーズンを振り返り「トップ30で終えられたのは良い結果」<SMASH>
女子テニス元世界ランク3位のエリーナ・スビトリーナ(ウクライナ/現28位)が負傷により一足早く今季終了を発表した。ウクライナのスポーツニュースサイト『sport.ra』など複数のメディアが報じている。 【画像】スビトリーナはじめ全仏オープン2024で奮闘する女子選手たちをピックアップ 産休を経て昨年4月に約1年ぶりの実戦復帰を遂げた30歳のスビトリーナ。今季はツアー優勝こそないものの、1月の「ASBクラシック」(ニュージーランド・オークランド/WTA250/ハードコート)では決勝に進出。 さらには四大大会でも「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/ハード)と「全仏オープン」(フランス・パリ/クレー)の2大会でベスト16、7月の「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/芝)ではベスト8と安定した成績を残していた。 また先のパリ五輪では16強入りすると、ハードコートシーズンに入ってからも「アビエルトGNPセグロス」(メキシコ・モンテレイ/WTA500)で8強に進出。しかし先日の「全米オープン」(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/四大大会)では3回戦で前年覇者のココ・ガウフ(アメリカ/現6位)に6-3、3-6、3-6の逆転で敗れていた。 そしてこのほどスビトリーナは、母国ウクライナでのメディア対応で今季終了を報告。その上で激動のシーズンをこう振り返った。 「良いシーズンでしたが、ケガをしたので今年はもう終わりにしました。今シーズンはケガが多かったことを考えると、トップ30でシーズンを終えられたのは(私にとっては)良い結果です。 オリンピックもうまくいきました。残念ながらメダルは獲得できませんでしたが、素晴らしい勝利もありました。ただ、ケガがあった中で、自分のベストな状態で大会に臨めたかと聞かれたら、そうではなかったと思います。その後のトーナメントでは思うようにプレーできませんでした。もっといいプレーをしたかったです」 今後については「ケガを治療していきます」と簡潔にコメント。最後には「次のシーズンはもっといい状態でスタートできることを願っています」と来季に向けての意気込みを示した。なおスビトリーナがシーズンを早期に終了するのは、昨季に次いで2年連続となる。 ケガの具体的な詳細を明かしていないが、一部メディアでは今年初めから悩まされていた背中の負傷がシーズン終了に至った理由だと伝えられている。子育てに懸命に励みながら活躍を続けているスビトリーナ。とにかく今は1日も早い回復を願うばかりだ。 文●中村光佑