「おこもり静養」愛子さま“不在”の那須御用邸、天皇・皇后両陛下が外出を控えた舞台ウラ
沈黙のご静養中に猛威
地元住民にも知らされなかった沈黙のご静養中、列島を猛威が襲った。 「8月29日、鹿児島県に台風10号が上陸しました。過去最大級の大きさになるという予測も出る中、この台風は自転車並みのゆっくりとしたスピードで進み、列島を縦断するおそれがあったのです。 九州南部で800ミリ、九州北部地方で600ミリなど、記録的な大雨になったところもあり、土砂災害や洪水災害の危険性も高まっていました。東日本にも台風の影響が出ており、那須でも時折、豪雨となっていたことから、両陛下を心配する声も上がっていました」(全国紙社会部記者) 象徴天皇制に詳しい名古屋大学大学院の河西秀哉准教授によると「両陛下が那須に滞在中、外出されなかったことは初めて」だという。 「愛子さまがご一緒の際は『那須どうぶつ王国』などにお出かけされていましたが、今回の様子を拝見すると、それは“愛子さまに楽しんでもらうため”という意味合いも強かったのだと思います。 今年は元日の能登半島地震から始まり、8月8日に起こった宮崎県・日向灘の地震や今回の台風など、災害が続いていることを踏まえ、お出かけされるよりも、国民の身を案じていらしたのではないでしょうか。そういった理由から、今回は外出されずに、静養されることがいちばんの目的だったのでしょう」 愛子さまが今回那須を訪れなかったのは、日本赤十字社(以下、日赤)の仕事で都合がつかなかったためと一部で報じられた。この時期の日赤の仕事について、河西准教授が説明する。 「8月は学生のボランティア活動が活発に動いている時期で、愛子さまが所属されている青少年・ボランティア課の仕事がお忙しいことは間違いありません。愛子さまが夏休みを取られるにしても、繁忙期を過ぎた9月などにするのではないでしょうか。大学を卒業し、学生から社会人となられたことにより、責任感も増したでしょうし“大人としての自覚”という点からも、今回はお休みを取られなかったのかもしれません」