「小1の壁」発達障害の子の小学校生活。子どもの発達に悩む母が「もう無理…」と感じた瞬間
こんにちは。モンテッソーリ教師・保育士で、地域の小学校の支援学級に通う発達障害のある長男を子育て中のりっきーです。 今日は世間でもよく話題になる「小1の壁」について、発達障害のある子どもを子育て中の母親目線でお話します。「小1の壁」と言えば、子どもの小学校入学のタイミングで保育園時代とは異なる生活スタイルによって直面する、仕事と家庭の両立に関する諸問題です。 発達が気になる子の就学準備。入学前の1月から3月の直前期に準備したこと 実は、子どもたちの発達に悩む母にとっての小1の壁は、年長になった瞬間から始まると言っても過言ではありません。なぜかというと、年長の春に、小学校入学後の進路を決めるための「就学相談」が始まるからです。その過程で、「これはフルタイムで働くのは無理なのでは」と感じる瞬間が何度もありました。4月からは小5になる長男。4年前の試行錯誤から得た教訓をお伝えしたいと思います。
発達っ子の「小1の壁」は年長から始まる
年長の5月(時期は自治体により異なります)、地域の小学校に連絡し、我が家の「就学相談」がスタートしました。就学相談とは障害のある子どもたちが就学を迎えるにあたって、どのような進路を選ぶのか、親と学校と教育委員会で話し合いながら、通常級、通級(通級指導教室)、特別支援学級、特別支援学校などの選択肢の中から、就学先を決めていくプロセスのことです。 一般的には相談後、学校・教育委員会側の幼稚園や保育園への訪問(子どもの様子を見てくれる)等を経て、夏以降~年明けにかけて、進路が決まるということが多いです。我が家は「特別支援学級希望」、夏に出た判定も「特別支援学級相当」でしたのですんなり決まった方かなと思います。保護者の希望と教育委員会側の判定が合わない場合は、さらに仕事の予定を調整しながら話し合いを重ねていくことになります。
放課後の過ごし方決めに難航
進路が決まれば、次は放課後の過ごし方を検討していきます。保護者が働いている場合、公設学童、民間学童、習いごとなどを活用し放課後の過ごし方を決めていくことになると思いますが、障害があることで、思った以上に多くのハードルが存在していました。主に考えていたのは障害のある子の学童的な役割を果たす「放課後等デイサービス(※通称:放デイ)」。児童福祉法に基づく福祉サービスの一つで、障害がある小学生・中学生・高校生(6歳~18歳)の子どもが利用できる通所支援サービスです。 我が家のある自治体では、就学後は基本的に民間運営の「放デイ」と個別に契約していく形でした。当時、我が家には福祉サービスの一つである相談支援員さんがついていたのですが、なかなか動いてもらえず、自力で送迎のある事業所を探して電話をかけて見学し、決めていく必要がありました。 最終的に電話をしたのは20箇所ほど、見学は10箇所弱ほどです。これがなかなか大変で、有給を取って1日に何箇所も放デイ巡りをしたり、仕事後の夕方、お腹を空かせた子どもたちを連れて見学に行くこともありました。我が子が長い時間を過ごす場所であること、また何かあったときに状況をうまく伝えられない子だからこそ、親がしっかりと見極めて決めていかなければならないな、と見学を重ねる中で強く感じました。