車は何年で買い替えるべき? 10年乗ると「120万円」得をするって本当?
車は古くなるほど価値が下がる傾向にあるため、「短い間隔で買い替えた方がよい」と感じる方は少なくないでしょう。 一方、買い替えるたびに車両代の出費がかかるため、「できるだけ長く乗った方がよい」という方もいらっしゃるはずです。 そこで今回は、世間一般の買い替えタイミングをご紹介するとともに、5年と10年の買い替え費用をシンプルなシミュレーションで比較しました。車の買い替えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
世間では何年ごとに車を買い替えている?
日本自動車工業会の「2021年度乗用車市場動向調査」によると、回答者の前保有車の保有期間は全体で平均7.1年でした。また「10年超」と回答した人は2割強いました。 内訳を見ると、前保有車が新車の場合は7.8年、中古車の場合は5.9年です。新車からの買い替えは、中古車からの買い替えよりもタイミングが遅くなる傾向にあります。
5年買い替えと10年買い替えはどちらがお得?
車の価値は新車登録からどんどん下落していくので、早いうちに買い替えた方がお得と考える方もいらっしゃるでしょう。 では同じ車に5年間もしくは10年間乗る場合では、どちらがお得でしょうか?以下の条件で比較しました。 ・毎回新車に買い替え(5年買い替えは2回目の車検前、10年買い替えは4回目の車検後に買い替え) ・購入する車の価格:200万円 ・買い替え時の下取り価格:5年(70万円)、10年(0円) ・車検代:1回10万円 以上の条件で、例として「30年経過したとき」のトータルコストを比較します。 ※計算をシンプルにするために、燃料代や任意保険・税金などは割愛しています。 ■10年買い替えは「100万円以上」お得!ただしケース・バイ・ケース 5年買い替えの計算は以下の通りです。 ・車両 {200万円(車両価格)-70万円(下取り価格)}×6回買い替え=780万円 ・車検 10万円×6回=60万円 総額=840万円 対して10年買い替えの計算は以下の通りです。 ・車両 200万円(車両価格)×3回買い替え=600万円 ・車検 10万円×12回=120万円 総額=720万円 10年スパンでの買い替えが120万円お得でした。しかし実際の計算は本ケースほど単純ではありません。 5年スパンでも、人気がなく下取り額が振るわない車種だと買い替えによる出費は膨らみ、差は広がる可能性があります。あるいは10年間乗り続ける中で車が何度も故障すれば修理費がかさみ、差は縮小します。どちらのケースがお得かはケース・バイ・ケースです。