鹿児島市長選挙、どうなるスタジアム整備 整備費は?候補者2人の主張は?
(県ラグビーフットボール協会 渡辺丈会長)「鹿児島でプロの試合を見ることができないし、本当に大きな損失。競技者を増やすためにも、素晴らしい環境の下でラグビーをしたり、触れたりすることを一番熱望」 候補地を巡って迷走する中、今、新たな可能性として浮上しているのが、与次郎の鹿児島サンロイヤルホテルが移転した場合の跡地です。市と県は、いずれも「候補地になり得る」との認識を示しています。 二転三転するスタジアム計画に、鹿児島市民は? (20代)「つくることは良いことだと思う。県がもっと栄えてくれるのであれば」 (70代)「私はつくるべきだと思う。叶えた方が選手も頑張るんじゃないか」 (60代)「つくらない方が良い。土地の(見つからない)問題もある」 (70代)「財政も圧迫する。それより子育て世代の方(の支援)。すごく(価格が)上がっている、食料にしても」 候補地が定まらない中、新たな懸念材料となりつつあるのが、整備費です。立候補者は2人とも整備には賛成の立場ですが、人手不足や資材価格が上昇する中、費用負担のあり方については主張が分かれます。 (桂田美智子候補(71)無・新)「サッカースタジアム建設は、市主導、自治体主導ではなくて、民間の方々が主導して、そこに市が後方支援する。多くの企業のみなさんがそこに参画をして、まちづくりと合わせてしていくことは大きなメリットだと思う」 (下鶴隆央候補(44)無・現(1))「このスタジアム検討にあたっては、オール鹿児島の枠組みで、前の森市長の時代から検討が進められてきた。これからも引き続き、県、市、民間、オール鹿児島の体制で、スタジアムの実現に向けて取り組んでいきたい」 一方、九州では先月、長崎市に、民間主導で整備したサッカースタジアムを中核とする「長崎スタジアムシティ」が完成しました。 地方自治に詳しい鹿児島大学の宇那木正寛教授です。長崎のような「民設・民営」のスタジアムは、自治体の財政支出がないメリットがある一方で、「安定的な運営」が課題になるといいます。