JBA三屋裕子会長は“八村発言”に言及せず JOC職員もピリピリムード
日本バスケットボール協会(JBA)の三屋裕子会長(66)が、男子日本代表の強化方針やコーチ選定を批判したNBAレーカーズの八村塁(26)に対する言及をしない状態が続いている。26日は会長代行を務める日本オリンピック委員会(JOC)の理事会に出席。会議後に報道陣からコメントを求められ「事務総長が…」と応じようとしたが、ピリピリムードのJOC職員が「ダメ、ダメ、ダメ。(三屋会長は)帰りますね」と割って入り、記者たちを制した。 八村は13日のグリズリーズ戦後にJBAの強化方針について「僕が思うに、お金の目的がある気がする」と指摘。男子日本代表のコーチ選定については「僕らは日本の男子のトップのプレーヤー。日本代表にふさわしい、男子のことを分かっている、アスリートとしてプロでもやっていた、そういう人がコーチになってほしかった」と不満を口にした。 この発言を受け、20日にはJBAの渡辺信治事務総長(59)が報道陣に対応。「八村選手は日本バスケ界にとって非常に重要な選手で発言は重く受け止めている」とした上で「われわれはホーバス監督のもとでロス五輪に向けて進んでいく。ホーバス監督で行く決定が変わることはない。最大限にバックアップしていく」と強調していた。 八村は23日のロケッツ戦後に再びJBA批判を展開した。「プレーヤーファースト(選手第一)の精神が見られない。そういう方針の日本代表ではプレーしたくないし、そういう団体とはやりたくない」と強調。ホーバス監督についても「練習のやり方、ミーティングも世界レベルではないんじゃないかと思う」と酷評した。