「今の自分のままでいい」不治の病=1型糖尿病の10歳の女の子 小さな体で病と向き合う
矢野明希さん: 「自分はそのまんま健康のままでいると思っていたけど、急だったから…」 「自分は病気でみんなと違うんだって、よく考えたらまた泣いた」 【写真を見る】「今の自分のままでいい」不治の病=1型糖尿病の10歳の女の子 小さな体で病と向き合う 都留市の小学5年生 矢野明希さん10歳。 1年前、体調不良で病院に行った際、糖尿病だと分かりました。 西垣友香キャスター: 「この白い箱は?」 矢野明希さん: 「これは(血糖値を)実測するためのものとか、インスリンを打つためのものがいっぱい入ってる」 「外に出るときは必ずこれを持っていく」 診断されたのは「1型糖尿病」。 自己免疫の異常で血糖値を下げるインスリンが出なくなり、放っておくと命にかかわる病気です。 山梨大学医学部附属病院 小児科 成澤宏宗医師: 「(1型は)2型糖尿病とは違って生活習慣が糖尿病発症には無関係であることが知られています」 西垣友香キャスター: 「(1型糖尿病は)どんな治療をしていくのでしょうか」 山梨大学医学部附属病院 小児科 成澤宏宗医師: 「食べる食事の量によってインスリンの量を決めていく頻回注射療法や、(装置で)インスリンの持続投与する治療を行います」 西垣友香キャスター: 「注射はいつまでやればいいんですか」 山梨大学医学部附属病院 小児科 成澤宏宗医師: 「現代の治療では一応、一生続けていくことになります」 あまりに非情な宣告でした。 矢野明希さん: 「(入院中)一人部屋のときに久しぶりにお母さんに会ったときに…、なんか…泣きはした」 余儀なくされた1か月の入院生活中、母親とやりとりしたスケッチブックには心の声が記されています。 「あきがんばってるよ 待ってて あきも大すき」 「早く会いたい ねえいつくるの 会いたい(×1億)」 「地獄から出たい」 「家に帰りたい」 矢野明希さんの母親 あずみさん: 「どうしよう より、気づいてもらえてよかった」 「とりあえず(病院で)聞こえてきた単語を調べて、知るところからでした」 教員: 「サンズイがつく漢字、頭に思い浮かべて?」 矢野明希さん: 「はいはいはい!」 教員: 「はい、あきさん」 矢野明希さん: 「港!」