【危険な食品添加物の一覧表つき】コンビニおにぎりの添加物の安全性って?
添加物に関して、悪く言われがちなコンビニだが、最近はかなり安全性の配慮がなされている。どの添加物が大丈夫で、何が危険なのか、正しい情報で判断したいもの。そこで、科学ジャーナリストの渡辺雄二さんにコンビニで気になる食品添加物についてわかりやすく教えてもらった。記事後半には、避けたい添加物一覧や、目的別添加物の安全性×△〇評価が付いている。ぜひ役立てて。
コンビニおにぎりは添加物が工夫され、安全性が高まっている
とかく添加物が多いことで悪者にされがちなコンビニだが、最近ではかなりの改善・進歩がみられているそう。 「例えば、明太子やイクラのおにぎりには、以前は具材に発色剤の亜硝酸Naが添加されていました。現在は紅麹色素などで赤色をつけています。 また、保存料は使わずに、pH調整剤や酸味料(クエン酸や乳酸など)の酸の力で細菌の増殖を抑えたり、アミノ酸の一種であるグリシンも旨味成分であるのと同時に、細菌の増殖を抑制する効果があります。 これらを上手に使うことで、体に悪影響がありそうな添加物が減らされています」(渡辺さん)
ハム・ソーセージ・ベーコンは「無塩せき」のものを選ぶ
「2015年にWHOのIARC(国際がん研究機関)がハム・ソーセージ・ベーコンなどの加工肉を毎日50g食べると、直腸や結腸のがんになるリスクが18%高まるという分析結果を発表しました。 これらに添加されている発色剤の亜硝酸Naは酸性の胃の中で、肉に含まれるアミンという物質と結合して、発がん性のある物質に変わるといわれています。こうした問題から、最近では亜硝酸Naを添加していない『無塩せき』の商品が増えてきました。 セブン&アイ・ホールディングスの『セブンプレミアム 無塩せき』や信州ハムの『グリーンマーク』シリーズがそうです」 《避けたい添加物一覧》 ⚫️安息香酸Na【保存料】 清涼飲料水や栄養ドリンクに多用。動物実験でも悪影響が見られ、人間においても微量で胃腸粘膜への影響が心配 ⚫️亜硫酸Na【漂白剤・保存料】 かんぴょうやドライフルーツなどの漂白や、ワインの酸化防止剤として使用。胃腸への刺激が指摘されている ⚫️次亜塩素酸Na【殺菌料】 まな板や包丁の消毒などに使用され、食品に残らない前提で認められている。しかし、実際には残っている可能性が ⚫️OPP/TBZ【防かび剤】 輸入のレモンやオレンジなどの出荷時にかび防止のために添加。もともと農薬の一種でOPPは発がん性が確認されている ⚫️亜硝酸Na【発色剤】 肉の加工品などの色を保つために使用。肉に含まれるアミンと結びついて、発がん性物質に変化するといわれている ⚫️タール色素【着色料】 赤色2、黄色4など12種の色素の総称。自然界に存在しない物質で、12種類すべてに発がん性の疑いがある ⚫️カラメル色素【着色料】 コーラ、コーヒー飲料、ソースなどに使用。カラメルⅠとⅡは安全だが、ⅢとⅣには発がん性物質が。実際にどれが使われているかは不明 ⚫️サッカリンNa【甘味料】 最近では使用頻度が低いが、一部の酢ダコやしょうがの酢漬けに使われることが。発がん性が疑われている ⚫️合成甘味料3品目【甘味料】 おもにカロリーオフ飲料に使用されている、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムKは体への悪影響の懸念が ⚫️臭素酸K【小麦粉改良剤】 パンの製造過程で使われる。発がん性が確認されているが、最終食品に残らない前提で使用が認められている