<速報>27号決勝アーチのヤクルト山田が「想像以上の結果に満足」
ヤクルトの山田哲人内野手(23)が27号決勝アーチで秋田で開催された巨人戦にケリをつけた。1-1の同点にされた8回一死走者なし。マウンドにはエース、菅野からバトンを受けた宮国。山田は、カウント2-1から高めに浮いたスライダーを見逃さなかった。強引に引っ張った打球には、強烈なラインドライブがかかった。だが、そのまま切れることなくレフトポールの下の部分を巻くようにしてスタンドで弾んだ。9回はオンドルセクのトラブルで、新守護神に指名された秋吉が走者を出しながらも抑え切って、山田の一撃が決勝アーチとなった。この日は菅野からも、2安打。6回のライト前ヒットが先制点に絡んでいる。 試合後、ヒーローインタビューに指名された山田は、まだ興奮が冷めやらず顔が紅潮していた。 「いつも通り、むずかしいことは考えずにシンプルに自分にスイングをしようと。それだけです。まさかホームランを打てるとは思っていなかったので、想像以上の結果に満足しています」 秋田のこまちスタジアムでは、昨年も本塁打を放っている。山田にとって相性のいい場所だ。しかし、試合前から天候が思わしくなく、ずっと雨がグラウンドに降り続いていた。 「雨が降っていたので中止になると思っていたけれど、中止にならずによかった。去年も、この球場で打った。秋田の水が合っていると思う」 ハイペースで量産しているアーチは27本を数え、2位のビシエド、筒香に10本差をつけて、独走状態である。それについて聞かれると「めちゃくちゃうれしいです。今は」と、素直に本音を隠さなかった。 「(チームは)いい雰囲気。(広島が独走しているが)最後まで何があるかわからない。最後まであきらめずに頑張って野球をしたい」と言う山田は、秋田のファンの声援に対して、「明日も、なんとか粘り強い試合ができるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」と呼びかけていた。