バレー久光製薬、思いひとつに 負傷の「長岡のためにも」
「長岡の思いをしっかりと受け止めてやります」
■新鍋理沙 今まで中心になってやってきてくれたミユ(長岡)がけがをしてしまったんですが、その分ミユの思いもと思って準備してきました。試合は待ってくれないからやるしかない。とにかく今できることを全力で、コートで出し切りたい。 「誰が出ても同じバレーをする」と言い続けてきているので、それぞれの得意なところをお互いに活かしあえるように助け合ってプレーしていけたらと思います。レフトでもライトでも与えられたポジションでしっかりと自分の役割を果たせるようにやっていきたい。 劣勢なときなど焦る気持ちも出るし、自分のプレーがうまくいかないときにイライラしてしまうこともあるけど、自分も周りに活かされているし、その分周りを見て、お互いのいい所を活かしあえるようにやっていきたい。助け合いながら。 サーブレシーブアタックをいいテンポで回して一回で切るなどの約束事、久光が今までやってきたバレーをしっかりやりたい。それにプラスして、新悟さん(酒井監督)がよく言われる「サーブで崩してブロックでしとめる」、攻める。 日立は攻撃が速いのでAパスを返されるとブロックを絞りきれないので、サーブでしっかりと崩してBパスにさせたい。点数取るべきところと点数の取り方は大事。絶対にミスをしてはいけない場面もあるので、そのときそのときにいい状況判断をできるように冷静に。 ミユからは「最後までみんなと戦います」って言ってもらったので、その思いをしっかりと受けとめてやります。
「長岡がけがをしたので、自分がという思いはある」
■石井優希 今まで通りやりながら、長岡が出られないとなれば、チームをまとめられるような声かけもしていかないといけないと思っています。野本(梨佳)はスタメン出場が少ないので、少なからず不安があると思うので、不安が出ないようにうまく引き上げてあげたい。一番は自分のパフォーマンスを上げること。サーブも狙われると思いますし、ボールを触る回数も増えてくると思うので、自分のことからプラスアルファでチームのことをやっていきたい。コートの中で何でもしゃべれるよう雰囲気を作っていきたいです。 長岡とは会いに行って個人的に話をしました。でもへんに気遣うよりは普通の話をたわいもない話を……長岡もあまり考えないようにと言っていて、「一緒に戦っている」と言ってくれていて、日が経つにつれ、(長岡の)意識も変わってきて、しっかり調整していると思うので、ミユ(長岡)のためにも来週(ファイナル)につなげたい。誰かのために、というのは今まで以上にチームのみんなが思っていると思うので、いい戦いができると思います。 もし出られなかったら、いない分やるしかないです。ずっと「軸になる」「誰が出ても戦力」「自分が引っ張る」とそう言ってきた中でも、やっぱりチームにどこか甘えている部分があって自分の気持ちをコントロールできず下がっていったときもありましたが、同期でキャプテンの長岡がけがをしたので、自分がという思いはある。野本も同期、一緒に支えあって頑張りたい。 久光は高さをいかしたブロックが機能すれば強い。日立は速いので全部きれいにつくことはできないので割りきりが大事。ファイナル6ではサーブで崩せなくて苦しいバレーになったので、ミスを恐れず攻めていく。ブロックは苦手ですが、コートの中で苦手意識を持っていてもしようがないので駆け引きを楽しめるくらいに。相手の攻撃をうまく断ってブロックポイントを取れたら嬉しいですし、楽しんでいきたいです。ブロックはディフェンスじゃなくてオフェンスだから。バレーを楽しみたいと思います。 連覇への思いはあります。自分のためでもあるけど、久美さん(中田総監督)が次の代表監督ということで結果を残して送り出したい。そういうふうに誰かのために頑張ることが何かにつながるはず。そういう思いをコートで出していきたいと思います。