バレー久光製薬、思いひとつに 負傷の「長岡のためにも」
バレーボール・プレミアリーグの男女それぞれ2チームがファイナル進出を懸けて戦う「ファイナル3」が11、12日の両日、京都市の島津アリーナ京都(京都府立体育館)で行われる。「ファイナル6」の2位と3位による2戦方式で、2勝すればファイナル進出、勝敗が五分(1勝1敗)となった場合は、2試合目後に1セットのゴールデンセットを行い、25点を獲得した勝者が決勝へ進む。 【拡大写真】木村沙織ラストゲーム飾れず「東レらしいバレーできていたと思う」 日本代表監督に内定している中田久美氏に代わり今季から酒井新悟監督のもと連覇を目指す女子の久光製薬(サブホームタウン:兵庫県神戸市)は日立と対戦する。昨年末の天皇杯・皇后杯の決勝では久光製薬がストレート勝ちで5連覇を達成したが、先の「ファイナル6」の最終戦で、キャプテンでエースの長岡望悠がけが。出場が危ぶまれている。連覇のために、NECの待つファイナルへ進むための関門「ファイナル3」を前に酒井新悟監督、新鍋理沙、石井優希両選手に決戦への思いを聞いた。
「サーブがキーになる」
■酒井新悟監督 長岡のけがについては、まだシーズン中なので詳しいことは話せないですが、今しっかりと治療している段階。キャプテンや得点源である長岡がけがをしてしまった中でも、長岡自身も(チームに)話をしてくれていますし、選手たちも「長岡のためにも一つになって頑張ろう」としっかり準備してくれています。長岡なしで戦った試合もありますし、その場合のフォーメーションの確認もしてきました。野本(梨佳)もいるし、他の若い選手もいる。そういう選手も活かしながらやっていきたいと思っています。 日立はディフェンスがいいですが、(久光は)アタックチームだと思うので打ち負けないように。相手の力を発揮させないためにもサーブがキーになると意識して準備をしてきました。ブロックについてもサーブが効かないと止まりが悪くなるのでやはりサーブ。日立に対しては(攻撃が)速いのでいかにしていいグッドタッチを取っていけるか、そうしてそこから切り返せるかが勝負。どこからでも攻めてくるが、仕事をさせないように。外国人のジャクソン(ミドルブロッカー)の本数が増えてくると日立のいい形になるので使わせないようにしたい。 逆にうちはファイナル6で決定率トップだったトカルスカ(ミドルブロッカー)の本数を増やして得点する場面を作っていきたい。サイドはいいシチュエーションでトスを上げさせず、崩した状態からヒットさせてそれをしっかりとディフェンスできれば、うちの流れになると思うので、ファイナル3は相手に追わせるよう先手先手でいきたい。