WBSCプレミア12が開幕。メキシコでグループAの3試合が行われ、アメリカとメキシコが初戦を落とす
2019年の第2回大会以来の開催となった『第3回WBSCプレミア12』がメキシコで遂に開幕。この日行われたグループAの3試合は、初戦から延長へ突入するなど、熱戦が続いた。
『チャロス・デ・ハリスコ』で行われた開幕戦では、大会初出場のパナマと前回大会でのオープニングラウンド敗退の雪辱を期すオランダが対戦。
試合が動いたのは2回。先攻のパナマはオランダ先発のシャイロン・マルティスを攻め、無死1塁から7番ホセ・ラモスがレフトスタンドへノーダウターの2ラン本塁打を放ち先制に成功する。パナマは直後の2回裏に適時打とソロ弾で同点とされるも、3回に2点、4回に3点を奪い、試合の主導権を握る。
一方、劣勢に回ったオランダは4回に1点を返し、6回には5番シャロン・スコープのソロ本塁打で追撃体勢に入ると、その後も代打ドウェイン・ケンプの適時打と内野ゴロの間に1点を追加し、1点差に詰め寄る。
これで勢いに乗ったオランダは、7回に二死3塁から暴投で加点し、試合を振り出しに戻すと、8回には9番レイパトリック・ディダーが粘りのバッティングで適時打を放ち、遂に勝ち越しに成功する。しかし、このドラマは試合最終盤にさらなる盛り上がりを見せることに。
1点を追うパナマは9回に先頭の3番ルベン・テハダが、センター後方へソロ弾を放ち、土壇場で同点に追いついて延長を強いる。好勝負に終止符が打たれたのは10回。オランダは二死満塁からまたしてもディダーが勝負強いバッティングでサヨナラの適時打を放ち、9-8で白星発進を遂げた。
◆試合結果 ※延長10回 パナマ |0 2 2 3 0 0 0 0 1 0 |8 オランダ|0 2 0 1 0 3 1 1 0 1X|9
『サンタ・テレシータ』で行われたこの日の第2試合では、前回大会4位のアメリカと、前回はオープニングラウンド敗退ながら、第1回大会ではベスト8入りしたプエルトリコが対戦。この実力伯仲のゲームは、白熱の投手戦をスラッガーの一振りが決める展開となった。