一番狭いところは幅1.8メートル… 米ワシントンD.C.の「極細」住宅をのぞいてみた(海外)
サムナン氏は兄弟で、この広さ約65平方メートルの土地を2021年の初めに購入した ── 4階建ての家を建てるつもりだった
Zillowによると、2人は20万ドルでこの土地を購入した。
もともとは2倍の幅で4階建ての家を建てる予定だったが、サムナン氏が土地を購入した直後にワシントンD.C.の都市計画法が変更された
「(土地を)購入した直後に都市計画法が変更されたので、2人はどうしようもなくなってしまって、取引をやめるか、小さな家を建てるか決めなければなりませんでした」とヤング氏は語った。
これほど狭いスペースで家を建てるのは難しく、資材は手作業で運ばなければならなかった
「密集地なので、全ての資材を現場までトラックで運ぶのではなく、手作業で搬入しなければなりませんでした」とヤング氏は語った。 「道路はあるのですが、大きなトラックは通れないし、作業するにはとても狭いスペースです」
この家は、一番狭いところでは幅が1.8メートルしかない ── それでも現代住宅についている設備は複数備わっている
フェンスで囲まれたパティオもある。
大変だったのは、資材の搬入だけではない ── 間取りも工夫しなければならなかった
ワシントンD.C.ではトイレとシンクは約38センチメートル以上離すと決まっているため、階段下のトイレは「ものすごく難しかった」とサムナン氏はワシントン・ポストに話している。スペースに収まるよう、薄いシンクを探さなければならなかった。
ラッキーなことに、この極細住宅は家具が全て付いてくる
頑張ってベッドを2階まで運んだり、サイズの合うソファを探す必要はない。家具は家に付いてくる。 「とても現代的なものを彼らは選びました。今、人気のあるものばかりです」とヤング氏は語った。 「これだけの制約の中で、彼らはできるだけラグジュアリーかつ現代的で、ハイエンドなものになるよう努めました」
Zillowに最初に掲載された時の販売価格は79万9900ドルだった
奥行は約14メートル、幅は一番広いところで約3メートルある。
その後、5月には57万265ドルまで値下がりした
「値段をつけるのは難しいですね」とヤング氏は語った。 「比較対象がありません。周りは全てマンションで、マンションとは比べられません」
Zillowに掲載された物件情報は5万回近く見られていて、900回以上「保存」されている ── この地域の物件としては、珍しいとヤング氏は話している
「ワシントンD.C.の物件としてはおそらく、ここ数年で最も見られた物件でしょう」とヤング氏は言う。
投資家は、この家を学生向けの賃貸物件またはAirbnbとして利用することに関心を寄せている
この物件は管理費を払わずに済むので、物件を貸すことを検討している人にとっては魅力的だとヤング氏は言う。
人々はその物珍しさに引き付けられているものの、実際に購入したいと興味を持つ人も少なくないとヤング氏は話している
「とても人気の高い物件です」とヤング氏は語った。 「興味本位の人と本当に関心を持っている人が半々だと思います」
Jordan Pandy