<プロ野球速報>中日が阪神鳥谷のサヨナラ失策で勝利も48年ぶり屈辱記録
中日ー阪神戦が19日、ナゴヤドームで行われ、中日が4-3でサヨナラ勝利、連敗を3で止めた。執念で2度、追いついた中日は9回二死二、三塁から新人の京田陽太(22)が、阪神の三塁、鳥谷敬(35)のタイムリーエラーを誘いサヨナラ勝利をつかんだ。しかし、今季初先発に抜擢した2年目の左腕、ジョーダン(30)が勝利投手を目前にした5回に逆転を許したため、開幕以来、先発投手白星ナシの不甲斐ない記録は16試合に伸び、48年ぶりのワースト記録に並んだ。 緊急抜擢だった。ジョーダンはここまで4試合に中継ぎ起用してきたが、15試合先発白星ナシの状況をみかねて、防御率0.00の左腕を先発に抜擢した。 不振のゲレーロをスタメンから外して4番のビシエドを7番に下げるなど大幅に入れ替えた打線が機能、阪神の秋山の立ち上がりに荒木、大島の連打から新4番、平田の「自分の弱いところに勝つことができた」という犠飛で1点を先行したが、その1点のリードをジョーダンが守れない。 5回に投手の秋山に振り逃げを許すなどバッテリーのミスもあって一死満塁の絶対絶命のピンチを迎え、高山は浅いセンターフライに打ち取ったが、上本にファウルで粘られ、最後は右中間に逆転の2点タイムリー二塁打を弾き返されてしまった。 ジョーダンは、5回を4安打6奪三振2失点とゲームを作ったが、勝ち星はつかなかった。1969年に大洋(現横浜DeNA)が、開幕16試合で先発投手に白星ナシのワースト記録を残して以来、48年ぶりの屈辱記録に並ぶことになった。 1点を追う中日は6回に先頭の荒木が猛打賞となる3本目のヒットで出塁。続く大島がライト前で続き、無死一、三塁から、平田の併殺打の間に同点に追いつくが、4番手の三ツ間が8回につかまった。 先頭の福留に左中間へ二塁打を打たれ、鳥谷への四球などで一死二、三塁とされてから、北條を三塁ゴロに打ち取ったが、三塁走者のホームインを許して2-3。それでも、この日の中日には執念があった。 8回、阪神の“勝利方程式”のマテオから代打亀澤がレフト前ヒット。バントで送り、二死二塁となってから3番の大島が、この日4本目となるヒットをレフト前に落とし亀澤が生還、3-3の同点とした。