クロス対応向上のGK大村明裕は2試合連続無失点。インハイは得意のPK戦でも桐光学園を勝たせる
[5.11 プリンスリーグ関東2部第6節 西武台高 0-0 桐光学園高 西武台高第2G] 【写真】「マジで美人」「可愛すぎてカード出る」現地観戦した女子アナに称賛集まる 桐光学園高(神奈川)は白星こそ逃したものの、2試合連続で無失点。今年から先発の181cmGK大村明裕(3年=AC等々力U15出身)が、チームからの信頼を高めている。 鈴木勝大監督は「良く声が出るようになりましたし、クロスに対して積極的に出るようになりました」と守護神のプレーを評価。この日は前半12分に西武台高(埼玉)FW遠藤秀悟(3年)の決定的なボレーに反応すると、その後、以前は課題だったというクロスに対して的確な動きを見せていた。 「1、2年の頃はクロスが苦手でした。(石川扶)GKコーチと相談して、練習でやってもらって、安定してきたなって自分でも思っています。自分が守備でリーダーシップ取って、っていうのはいつも言われてるんで、その面では2試合通して0失点というところでできてるのかなと思います」 その大村は、DF陣に感謝する。この日、西武台はDF杉野太一(3年)、DF増田遥希(3年)、DF青谷舜(3年)の3バックの脇を狙った攻撃。また、FW竹内奏海(3年)へのスルーパスを通してきた。だが、DF陣は最後まで粘り強く身体を寄せるなど対応。大村も決定打を打たせずにボールをキャッチしていた。 「ディフェンスの子たちが結構頑張ってついてきたりしてくれたんで、自分は出るだけで。もうちょいポジション高く取れば、もっと冷静に対応できるかなと思います」。大村は昨年の主将、GK渡辺勇樹のように積極的に前に出るため、自分のポジショニングやステップを修正し、より堅守を構築する考えだ。 この後、プリンスリーグ関東2部は中断期間に入り、桐光学園は6月からインターハイ予選を戦う。昨年の全国準優勝超えへの挑戦。一発勝負のトーナメント戦ではPK戦を勝ち抜くことも重要になってくる。 大村は「自分はPK得意。出してくれれば、自分的には1本、2本は止める自信があります。高校入ってからは(フェスティバル含めて)まだないですけれども、中学では負けたことがなかった」。桐光学園は昨年、インターハイ決勝、選手権予選準決勝でいずれもPK戦で敗れているだけに、“自分がチームを救う”という思いは強い。「インターハイの借りはインターハイで返せないといけない」と語る守護神が、PK戦を含めてゴールを守り抜き、勝利へ導く。