東大・安冨教授、れいわ新選組から参院選出馬(全文2)れいわ人気は政治不信の表れ
消費税廃止で問題が解決するわけでもない
その知識を前提にすると通貨を投入したら、ちゃんと流通して返ってくるみたいなことが19世紀の資本主義システムで起きていたのが、ある種の異常事態だったのかなっていう気はしています。現代においては、もう日本銀行券とか日本銀行の信用すらもかつての銅貨のように行ったまま返ってこなくなってる。だから投入し続けないと経済が回らないっていう、そういう異常事態になってるのではないかと。 アベノミクスはそれに対する対応っていうふうに考えたほうがいいかなと思ってるんですね。そうでなかったらとっくの昔にインフレが起きてるはずなんですよ。だからもうかつて私たちが経済だと思っていたものの底が抜けて、全然違うシステムにもはや移行しており、その移行したシステムに適応した決済システムとかを私たちが形成できていないので、もうじゃんじゃんお金を投入し続けるしかなくなっているっていうふうに解釈したほうがいいのかもしれないと思っています。 消費税をなくすっていうのは、私は悪くないとは思っていますが、それで問題が解決されるわけでもないし、そして本物の好景気っていうのは、ここで言っておられるのは、アベノミクスみたいにじゃぶじゃぶとお金をつぎ込んだりして株価が上がるということではなく、人々の暮らしがどんどん豊かになって、みんなハッピーになって舞い上がってくるみたいなことを指してるんだろうと思うんですけども、それは政策によって実現できるのではなく、人々の活力っていうものが発揮されて初めて実現できることですよね。それにはやはり私は子供を守るっていう。子供がにこにこして、豊かにして、笑っているような状態をつくって初めて私たちの心も明るくなり、そして経済も、景気がいいなってみんなが思うようなときが来るのではないかと思っています。 山本:ほか、じゃあ正面の方。
女性装を選んだ理由は?
田中龍作ジャーナル:すいません、田中龍作ジャーナルの【タケウチ 00:18:30】と申します。安冨さんといえば女性装なんですけれども、代表がおっしゃった生きづらさとの関連で選ばれたのではないかということで、そこのご自身、こういうパーソナリティーだとか、なぜ選んだっていうのを、女性装を選んだというのを簡単にご説明いただけますでしょうか。 安冨:私は、50年間は普通に自分は男性だと思っていたので、女性の服を着たいとか思ったことはまあなかったんですけども、あるきっかけでダイエットに成功して体重が2カ月で10キロ減ったことがあって、それだけでも記者会見するに値するかもしれないですが。そうするとあらゆる服が全部入らなくなって買い直しになったんですね。 そうすると私はウエストがなぜかちょっと細くて、太ももが太いので、いわゆる男物の服を着るとウエストが余っちゃうんですね、太ももで合わせると。中年太りしている間はそれで良かったんですけども、元の体形に戻ると入んなくなっちゃって、入んなくて、がばがばになっちゃって、そのときに女物のズボンをはくとぴったり合ったっていうところから始まっていて。 それで、女性物の服を着てみると今までに感じたことのないような安心感というか、焦燥感の焦が消えるみたいなことがあって、これはつまり私は無理をして男の服を着てたんだっていうことに気付いたので、その無理をやめたというのに尽きます。だからこれが私にとっては自然なので、こういう格好をしているということですから、女性装を選んだわけでもないんですね。 山本:ありがとうございます。ほかにございますか。じゃあそちらの方。そのまま手をあげておいてください。ブルーのポロシャツの方です。