ホンダ、中国でNEV新工場が稼働 748億円投資 年産能力は12万台
ホンダは23日、広州汽車集団との合弁会社・広汽ホンダの新エネルギー車(NEV)新工場が稼働したと発表した。投資額は約34億9千万元(約748億円)で、電気自動車(EV)「e:NP2」と、24年度内に発売する「イエシリーズ」を生産する。年産能力は約12万台。 同工場は、広汽ホンダとして4工場目となる。ホンダとして初めて溶接強度検査に人工知能(AI)を活用した。プレスや溶接工程では部品搬送を自動化。組み立て工程でも約3割を自動化して生産効率を高めたという。 環境対応では、工場敷地内には22メガワットの太陽光システムを設置し、年間の二酸化炭素(CO2)排出量を約1.3トン削減できると見込む。新たに開発した低VOC(揮発性有機化合物)塗料の採用などにより、VOC排出量も広東省の基準限度に対して7割以上の削減を目指す。 ホンダは、中国で2027年までに10車種のEVを投入し、35年までに現地のEV販売比率100%を目標としている。