ジョージアで規制法案が可決 議場では与野党議員が大乱闘
トビリシ、ジョージア、5月15日 (AP) ― ジョージア議会は5月14日、外国から資金提供を受けるメディアや非営利団体を規制する法案を、賛成多数で可決した。 法案可決を前に議場では与党議員が、野党議長が法案に反対するデモ隊を扇動したと非難。意見が対立する与野党議員の乱闘騒ぎに発展した。 この法案は、メディアや非営利団体が予算の20%以上を外国資本から得ている場合、「外国の影響下にある団体」として登録を義務付ける内容で、ロシアがクレムリンと対立している独立系ニュースメディアなどを規制する法律に似ていることから、反対派から「ロシアの法律」と呼ばれ、非難されている。 政府与党は昨年も同様の法案を議会に提出したが、大規模な反対運動の前に撤回するに至った。 法案の成立には大統領の署名が必要で、ズラビシュビリ大統領は法案に署名しない姿勢を示しているが、与党は大統領の拒否権を覆すに十分な多数派を有しているため、法案は成立し、発効する見込みだ。 (日本語翻訳・編集 アフロ)