アベマプライムでひろゆき、EXITを捌く「猛獣使い」平石直之が明かす、「分断を超えて話し合う」ためにできること
「会議がうまくまとまらなくて困っている」、「チームのメンバーの結束をもっと固めたい」など、さまざまなグループ活動の話し合いの場面で必要とされるのが、これまで主にビジネスの世界で注目されてきた“ファシリテーション”といわれるスキル。すなわち「会議やミーティングなど“人が集まる場”のコミュニケーションを円滑にして、成果を最大化する技術」のことであり、その役割を担う人を“ファシリテーター”と呼ぶ。 【画像】転職は厳しい、出世もムリそう…管理職になれなかった「おじさん社員」の末路 報道番組「ABEMA Prime」の司会進行役として、ひろゆきさんやEXITなど、個性豊かな出演者たちをまとめている「アベプラの猛獣使い」こと、テレビ朝日のアナウンサー・平石直之さん。9月26日に発売した新たな著書『マンガでカンタン! ファシリテーションは7日間でわかります。』(Gakken)が話題を呼んでいる。そして、10月からは新たにスタートした日曜日の「グッド!モーニング」のMCも担当。しかし、そんな平石さんも、もともとは「人前で物怖じするタイプ」だったという。「猛獣使い」とまで呼ばれるようになった経緯や、本書への思いについて話を聞いた。
「そういう考え方もあるよね」と思えることが大事
2022年に“ビジネス書グランプリ”実務部門賞を受賞した『超ファシリテーション力』の刊行から3年。平石さんにとって2冊目の著書となる『マンガでカンタン! ファシリテーションは7日間でわかります。』を上梓するにあたって、「話し合いがより楽しくなり、有意義なものになる」ことを目指したという。 プロローグの“うまくいかなかった会議”のシーンでは、多くの人にとって身に覚えがあるに違いない、いくつもの典型的な失敗パターンが描かれる。たとえば、会議で誰も発言する人がいない、反対に一人だけが話し込んでしまい他の人の意見を聞くことができないなど。 「うまくいかないと、最悪の場合、こんな会議はもう二度とやりたくない、となってしまう。うまくいくケースといかないケースの両面をはっきり描くことは強く意識しました。今はSNS上で、意見が違う人同士で批判し合ったり、罵り合ったりすることも多い。右派、左派、あるいは多様性の揺り戻しなど、日本にかぎらず、世の中の分断は加速しているように感じます。 そのような状況のなか、「うまく話し合う」ことがこれまで以上に求められているのではないでしょうか。まずは相手の意見に耳を傾け、話し合うことで、自分を変えるまではいかないまでも『そういう考え方もあるよね』とお互いに思えるようになる。この本が少しでもそのきっかけになれば、と願っています」