本郷和人「無礼講の大宴会」でアヤシイ関係が露呈した道長とまひろ。一方、史実では禁止令を出すほど<宴会嫌い>だった一条天皇に対して道長は…
◆宴会嫌いの一条天皇 一方、ドラマ内で塩野瑛久さんが演じている一条天皇。 ドラマの印象もそうですが、実際に物静かなタイプで、こういう宴会が大嫌いだった。それで「焼尾荒鎮を控えるように」と、当時命令をしています。 さらには貴族二人の名まで出して、乱れ方がひどかったのかな、罰を与えようともしました。 これに対し、いかにも宴会好きだったと思われる藤原道長はどうしたか? 「はい、調査いたします」と帝に答えながら、事件のもみ消しを画策しています。 いつの時代も似たようなことはありますよね…。
◆イスとテーブルか、板敷に直座りか あらためて当時の宴会というと、どんな感じで開催されていたのでしょうか。 気になるのは、たとえば「椅子とテーブルでの開催」だったのか、それとも「板敷きに直に座っていたか」というところでしょうか? なお道長の時代にもなると、後者が正解となります。なので、ドラマでもそう描かれていたように、板敷きにあぐら、地位の高い人にはクッションとして畳、という感じだと思われます。 ただ、菅原道真の頃までちょっと遡れば「椅子とテーブル」かなあ。 この頃、宴会の形式はちょうど前者から後者への移行期だった、というのが正しいようです。
本郷和人
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