カジノの街がNBAを救う? 米ラスベガスのカジノホテルMGMがNBAに「隔離シーズン再開プラン」を売り込み
ニューヨークタイムズ紙は、MGMリゾーツが、NBA、WNBAに提案した要旨を入手してニュースを発信したようだが、MGMリゾーツのスコット・ガートナー広報は、この売り込みについて正式なコメントを拒否。ただ、先週行われたMGMの業績報告で、MGMリゾーツのビル・ホーンバックルCEO代行は「会社は各スポーツリーグと接触した」と断言している。ホーンバックルCEO代行は「ボクシング、MMA、NBA、NHLなどと(無観客で)テレビ放映のみのイベントを中心に話し合いを継続している。我々は、いくつかのスポーツイベントを開催することができる」とコメントしていた。 実際、NBA以外のスポーツ団体にも同じような提案を行っている。 MGMリゾーツは新型コロナによる営業自粛で、経営に大打撃を受けており、その現状を打開する経営戦略として、今回のプランをNBAなどに売り込んだようだ。 NBAは、ユタ・ジャズのルディ・ゴベールがPCR検査で新型コロナウイルスの陽性反応を示したため3月11日からシーズンを中断。その後、ゴベールのチームメートであるドノバン・ミッチェル、デトロイト・ピストンズのクリスチャン・ウッド、ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントら、次々と選手の感染が明らかになり、プレーオフ突入を約1か月後に控え、シーズン再開のメドが立っていなかった。 すでに中止に向けて機構が選手会と調整に入ったという報道まであったが、感染リスクを避けるため一カ所に全チームが隔離された状態で無観客のテレビマッチを開催できるのならば、再開の可能性はあるだろう。 このMGMリゾーツが売り込んだプランについて米ヤフースポーツは、「選手たちに家族と一緒に滞在することを認め、気晴らしのアクティビティを提供するなら、これまでの隔離プランとは違い、最低限の正常を維持できるものになるだろう」と評価。CBSスポーツも、「これはリーグを再開するため、隔離されたスポーツ環境を作るための最新のプランだ。MLBは、アリゾナ計画(アリゾナのキャンプ地に全球団を集結させて開幕)、UFCは、ファイトアイランド構想を持っていた」と背景を説明していた。 カジノの街がNBAを救うことになるのか? 今後の動きが注目される。