【NFL】チーフスに今季初黒星を与えるも、ポストシーズンに焦点を当てるビルズQBアレン
時間が過ぎるにつれ、ビルズマフィアの愛称で親しまれるバッファロー・ビルズのファンが“MVP”と叫ぶ声がスタジアムに響いた。そうした中で、カンザスシティ・チーフスのクオーターバック(QB)パトリック・マホームズがビルズのQBジョシュ・アレンにささやいた言葉は、このスタジアムにいた誰もが知っている。 【動画】2024年第11週:AFC東地区首位のビルズがホームでAFC西地区首位のチーフスに挑む
マホームズはアレンに「またやろうぜ」とささやいた。
それはAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のプレーオフ対決に向けた良い約束だと言えるが、応援するチームによっては脅威にも感じられるだろう。しかし、ビルズがチーフスと1月に再び対戦するという考えは、現地17日(日)に30対21の勝利を収めた試合の背景としてはっきりと存在していた。
それは、ビルズの反応や、今回の試合に向けたアプローチの方法をも説明するもので、彼らは疲労と現実主義の間を揺れ動いていた。
ビルズは現在、チーフスとのレギュラーシーズンゲームで4連勝している。これは、マホームズがその全試合に出場し、チーフスが3つのスーパーボウルリングを獲得していることを踏まえると、どのような観点から見ても驚くべき偉業だ。しかし、ビルズはレギュラーシーズンでの勝利の後に起こったこと、つまりプレーオフでチーフスに3回連続で敗れたことに固執している。これらの敗北は、アレンの素晴らしいキャリア――日曜日の勝利を決定づけた第4ダウンでのタッチダウンランがその最新の章となっている――に影を落としており、勝利の余韻にも影響を与えている。
アレンはほとんど表情を変えずに「つまり、9勝を挙げたということだ」と語った。
「外から見ると、これが本当に重要な試合で両チームのファンやリーグにとって意味があるものだってことは分かっている。今はシーズン第11週で、俺たちは9勝2敗だ。俺の知る限り、9勝したらプレーオフに進出できるというわけではない」
「これまでのことを考えると、俺たちはプレーオフで顔を合わせる傾向がある。まだその段階ではないし、その時が来たらそれに集中するつもりだ」