【NFL】チーフスに今季初黒星を与えるも、ポストシーズンに焦点を当てるビルズQBアレン
しかし、NFLでは過去が未来を決めるわけではない。シンシナティ・ベンガルズは一度チーフスを下し、タンパベイ・バッカニアーズもスーパーボウルで彼らを打ち負かしている。当初は期待がほとんど寄せられていなかった今シーズン、ついにビルズの時代が来ている可能性がある。そして、彼らが日曜日に見せた反応は疲労や現実主義ではなく、成熟の表れなのかもしれない。
マクダーモットHCは先週の間に試合終盤における第4ダウンのシナリオを練り上げたと明かしている。マクダーモットHCは結果に関係なく、試合終了まで2分27秒でチーフスの26ヤード地点から第4ダウン残り2ヤードの場面で勝負に出るのが正しい判断だと強く感じていた。マクダーモットHCはマホームズとアンディ・リードHCが試合終盤に攻撃権を手にし、決勝点を挙げるか、延長戦に持ち込むドライブを展開して再び相手にボールを渡さない場面を誰よりも見てきた。こうした試合から学ぶのは若手選手だけではなく、コーチたちもまた学ぶのだ。
「あそこで勝負に出ない手はない」とマクダーモットHCは話している。
試合前、マクダーモットHCはディフェンスのプレッシャーを和らげるために、これはただの試合にすぎず、100年後には誰も覚えていないことだと語った。しかし、マホームズとの試合のような場合に備えて特別に迎えられたベテランのアウトサイドラインバッカー(OLB)ボン・ミラーは、異なる見方をしている。2つのスーパーボウルリングを持つミラーは、ビルズが1月以降も勝ち進めるようにするためのバランスをとったのかもしれない。
「そんなのどうでもいい、これはビッグゲームだ」と語ったミラーはこう続けている。
「これは意義深い勝利だ。彼らは無敗だった。これは俺たちのスーパーボウルじゃない。でも、こういう勝利は祝うべきだ。このリーグで勝つのはすごく難しい。これは良い勝利だし、俺たちはそれを祝うつもりだ。これからバイウイークを迎えるから、1日じゃなくて2日かけて祝うかもしれない」
「俺たちは次のことや過去のことに気を取られすぎることがある。今いるところに集中しないと。今日は勝ったんだ。この試合を振り返って祝うつもりだ。成長の余地はまだあるし、この調子で進んでいけば、1月を迎えたときに、それが俺たちのスーパーボウルになる。その時こそが、俺たちにとって重要な試合になる」