【香港】8月のCPI上昇率2.5%、前月から横ばい
香港政府統計処は20日、総合消費者物価指数(総合CPI)が8月は前年同月比2.5%上昇したと発表した。上昇率は前月から横ばいだった。総合CPIの上昇は44カ月連続。 品目別の上昇率は酒・たばこが20.8%で最大。電気・ガス・水道は4.8%、家賃(民間住宅と公営住宅を含む)は3.3%、交通は2.8%、各種サービスは2.2%それぞれ上昇した。一方、衣類・履物は1.8%、耐久消費財は0.9%それぞれ下落した。 政府による中低所得者向け生活支援補助金の影響を除いた指数の変動率(基本インフレ率)は1.2%の上昇で、上昇率は前月から横ばいだった。 人口の半数を占める中低所得世帯(月平均支出6,500~2万7,999HKドル=約12万~51万7,000円)を対象に算出した甲類消費者物価指数(甲類CPI、A類CPI)は3.2%の上昇。上昇幅は前月から0.1ポイント拡大した。 1~8月の総合CPIは前年同期比1.8%上昇。同期の基本インフレ率は1.0%上昇した。 政府報道官は、8月の基本インフレ率は依然として低い水準にあると説明。外食やテイクアウトの価格が緩やかに上昇し、基本食品価格もわずかに上がったものの、エネルギー関連は下落が続いていると分析した。 今後は短期的に緩やかなインフレ水準が続くと予測。香港経済の成長に伴って域内のコスト上昇圧力がわずかに上昇する可能性はあるものの、外的なインフレ圧力は引き続き弱まると見ている。