「昭和かすみ草」販売額7億円突破、昨年上回り過去最高 品質向上やGI登録が要因
福島県昭和村を中心とした奥会津で生産されている宿根カスミソウ「昭和かすみ草」の今年の販売額が7億円を突破した。15日時点の販売額は7億874万円となり、これまで最も多かった昨年の6億4706万円を上回り、過去最高となっている。 出荷は6月に始まり、12月上旬まで続く見通し。現在は最終盤となり出荷量は少なくなっている。最終的な売り上げは7億1千万円前後となる見込み。 村は過去最高額を更新した要因について「品質向上をはじめ、一定の生産者を毎年確保できていることや、昨年に農林水産省の地理的表示(GI)保護制度の対象に登録されていることなどが挙げられる」と分析している。 昭和かすみ草は、雪を使った貯蔵施設(通称・雪室)での低温管理・輸送が確立しており日持ちが良く、花ぶりがいいことなどから市場から高い評価を得ている。 昭和村などで産地の育成に貢献した元県農業改良普及員の星佐多男さん(76)は販売額が過去最高となっていることについて「どんどん規模が大きくなり、産地が発展していくことが感慨深い」と話した。
福島民友新聞社