【台風情報】台風10号はどこまで西寄りに変化?九州の西まで進んだ後に列島縦断か 上陸後も速度 “ノロノロ” で影響長引くおそれ 気象庁・アメリカ・ヨーロッパ進路予想比較【31日まで大雨・暴風シミュレーション】
■台風10号 九州の西側の海上まで進む可能性も その後列島縦断へ 台風10号は、26日午後には日本の南の海上にあって西北西へと向かっています。中心気圧は980hPa、中心付近の最大風速は35m/sで暴風域を伴っています。 【画像で詳しく確認】台風10号進路予想は大きく西回りに変化 日米欧予想比較 31日までの大雨・暴風シミュレーション この1日は勢力はほとんど変わっていませんでしたが、衛星画像をみると中心付近に台風の目のようなものができつつあります。このあとは海水温や上空の風の状況が発達しやすい環境となるため勢力を強める予想です。 気象庁進路予想(JMA) 台風10号はこのあと西寄りへと進んで、28日(水)午後には九州の南の海上を中心とする予報円に達する見込みです。29日(木)には九州の西岸を中心とする予報円に達した後、進路を北東寄りへと大きく変えて、九州・四国・中国・近畿方面へと進む予想となっています。これまでの予想に比べてだいぶ西寄りへと進み大回りとなっています。本州付近を直撃するタイミングが今週後半にずれ込んでいます。 台風が進む予想となっている海域の海水温度が30℃前後と非常に高いことや、鉛直シアは小さく台風の発達を妨げるような上空の風の場とはなっていないため発達しながら九州の南の海上に達する28日(水)朝には「非常に強い勢力」となる予想です。 【画像で確認】台風10号の接近タイミング&影響長引くおそれ 31日までの大雨・暴風シミュレーション ■アメリカの予報機関 西へ大回りに 九州・中四国を縦断予想 アメリカ海軍進路予想(JTWC) アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。 アメリカ海軍の進路予想では、傾向は気象庁と大きく変わりません。九州の南の海上までは北西方向へと進んできて、その後、北東よりに進路を変えて九州から中四国方面へと進む予想となっています。アメリカ海軍の予想でも九州の西側まで進む可能性を示しています。最大風速をみると九州の南の海上に達したあたりで勢力が最も強くなっています。