キオクシアの初値1440円、売り出し価格を15円下回る…東京メトロに次ぐ今年2番目の大型上場に
半導体大手キオクシアホールディングスは18日、東京証券取引所のプライム市場に株式上場した。初値は1440円で、売り出し価格(1455円)を下回った。初値を基に算出した時価総額は約7762億円で、10月に上場した東京地下鉄(東京メトロ)の約9500億円に次ぐ今年2番目の大型上場となった。
午前の取引時間中には、株価が上昇し、一時1500円台をつける場面もあった。
上場に伴って、大株主の米投資ファンド・ベインキャピタルと東芝が保有株の一部を売却し、キオクシアは新株を発行した。保有比率は、ベインが約56%から約51%に、東芝が約41%から約31%にそれぞれ下がった。キオクシアは新株発行で約290億円を調達し、主力のメモリー半導体の生産設備の増強などに充てる計画だ。
東芝が2017年に分社化して発足したキオクシアは、2024年3月期連結決算で最終利益が2437億円の赤字に陥ったが、直近はAI(人工知能)の普及に伴う半導体需要の増加などで業績は回復している。24年9月中間連結決算は、最終利益が1760億円で過去最高となった。