防御を軸に、さらに加速したい東洋大。関東学院大は全員で今季初勝利をつかみにいく。
10月27日にはセナリオハウスフィールド三郷で関東学院大と戦う。11時30分キックオフの同ゲームは、同じスタジアムで実施される関東大学リーグ戦1部の2試合のうちの第1試合。 14時キックオフで大東大×東海大もおこなわれる。
今季開幕から4連敗中の関東学院大との対戦も、東洋大の福永昇三監督は、「大学日本一の経験もあるチームとの試合です。リスペクトの気持ちを持って、チャレンジャーとして戦いたい」と気を引き締める。
昨シーズンは開幕から3連勝と好スタートを切るも、中盤以降失速して4連敗で戦いを終えた。 同じ轍は踏まぬよう、今季は練習量を増やした。前年との違いはここから出る。
また、2年前のシーズンのことを上級生たちは忘れていない。 2022年度シーズンの開幕戦で東海大を破り、続く関東学院大戦にも勝ったチームは、勢いを得たはずだった。しかし第3戦で大東大に26-27と敗れた。 うまくいっている時ほど慎重に。3年生、4年生を中心に、そんな空気が部内にあるから、準備に怠りはない。
6連覇中の東海大を破った前戦(33-26/10月19日)は、ディフェンスで勝利を引き寄せた。防御に時間を割いた準備期間。「リンク」の合言葉のもと、選手同士が80分コネクトし続けて相手にプレッシャーをかけた。
つながり合う力があったのは、ピッチ上だけではなかった。 練習中から試合メンバーとメンバー外がひとつとなり、試合当日もプレーする選手たちと応援席の選手たちに一体感があった。 「そういった空気がチームを前進させてくれています」(福永監督)
関東学院大に挑むメンバーは、上級生と下級生のバランスがいい。指揮官は、「その時ベストの状態にあるメンバーで出場メンバーを決めています」と言う。 結果、毎週少しずつ布陣に変化がある。ポジション争いが激しくなっているからだ。