知的好奇心を刺激する展示4選。
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『探偵小説の世界へようこそ』 会場:国立国会図書館ギャラリー(東京本館) 会期:2024年8月22日(木)~9月17日(火) 時間:9:30~19:00(土曜日は17:00まで)、利用者登録や複写の受付などに関しては異なるため、詳細は公式サイトにてチェック。 休み:日曜、祝日 料金:無料
聞く/聴く:探究のふるまい @KCUA
「町」と「街」や「解る」と「判る」のように、どちらを書いたらいいか迷うことがある。本展のテーマである「きく」という語もまたさまざまな漢字や意味を持っている言葉だ。音や声を耳で感じること、受け入れること、尋ねること、耳を傾けること。また、聴覚に限らない感覚を働かせて識別することもまた、「きく」の持つ意味の一つだ。本展ではそんな「聞く/聴く」を起点とする探究から生まれる芸術実践に注目し、そのあり方と可能性について探る。美術家・ファッションデザイナーの西尾美也、音文化研究者・サウンドアーティストの柳沢英輔、展示企画者らによる共同研究プロセスの展示と、誰もがこの研究に参加できる実験エリアを展開。また、学術的な芸術実践の海外での事例として、オランダ拠点の作家、フェムケ・ヘレフラーフェンによる近作や香港拠点の作家、ジェン・ボーによる科学者と協働した作品シリーズを展示。新たな知への探究に主眼をおいた注目の、いや”注耳”の展示だ!
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『聞く/聴く:探究のふるまい』 会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA 会期:2024年8月24日(土)–2024年10月14日(月) 時間:10:00~18:00 休み:月曜日※ただし9月16日(月・祝)、9月23日(月・振休)、10月14日(月・祝)は開館、9月17日(火)、9月24日(火)は休館とする。 料金:無料
嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器 @たばこと塩の博物館
パイプやきせるやシガレットは見る機会がまだあるが、ちょっと昔の小説なんかを読んでいるとたまーに出てくる「嗅ぎたばこ」。粉末状にしたたばこの葉を鼻から直接吸い込んで嗜むもので、もともとはアメリカ大陸先住民の風習だったものが、大航海時代以降ヨーロッパに伝わり、その後中国などのアジア各国にも広まったのだとか。金属、木材、ガラス、貴石など様々な素材の容器には多様で魅力的なものが多い。フランスのルーブル美術館や台湾の故宮博物院など世界の美術館・博物館のコレクションとして収められるなど、その美術工芸品としての評価も高い嗅ぎたばこの世界。ぜひ堪能してみよう。『たばこと塩の博物館』についてはこちらの記事でもチェックしてみてね。
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『嗅ぎたばこ入れ 人々を魅了した小さな容器』 会場:たばこと塩の博物館 2階特別展示室 会 期:2024年9月21日(土)~12月22日(日) 時間:10:00~17:00(入館は16:30まで) 休み:月曜日(ただし、9月23日、10月14日、11月4日は開館)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火) 料金:大人・大学生100円、満65歳以上の方50円、小・中・高校生50円。 text: Ryoma Uchida
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