クロップ体制最強は? リバプール歴代スタメン&フォーメーション(3)新エースの衝撃と旧エースの退団。見えた“完成形”
2015年10月からリバプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、2023/24シーズン限りで退任することが現地時間26日に発表された。これまでリバプールでUEFAチャンピオンズリーグ、プレミアリーグ、FAカップ、カラバオカップの主要タイトルすべてを獲得した功績をたたえ、主要メンバーとフォーメーションの変遷をまとめる。
●新エース大爆発! タイトルまであと一歩(2017/18) 監督就任3年目の17/18シーズンはクロップのサッカーが結実する年となった。 ローマでの2年間で29得点19アシストを叩き出したモハメド・サラーを獲得。中盤にはアーセナルからアレックス・オックスレイド=チェンバレン、左サイドバックには降格したハルシティからアンドリュー・ロバートソンを獲得している。 サラーは開幕からゴールを量産した。32ゴールで得点王に輝き、CLでも10得点を挙げるなど、公式戦52試合で44得点16アシストをマークする大車輪の活躍だった。ロバートソンも冬以降、ミルナーが務めていた左サイドバックに定着して、リーグ戦22試合に先発した。 冬にはコウチーニョが1億4500万ユーロとも言われる移籍金でバルセロナへ移籍したが、交渉における紆余曲折の末にサウサンプトンからフィルジル・ファンダイクを獲得。オランダ代表DFに費やした移籍金は7500万ポンドとも言われ、当時のプレミアリーグ最高額と報じられた。 攻撃面で多大な貢献をしてきたコウチーニョだったが、前線はサラー、フィルミーノ、マネが最強3トップを結成。中盤もヘンダーソン、ワイナルドゥム、ジャンに加えて新加入のオックスレイド=チェンバレンと、ユーティリティーな存在となったミルナーが控えていた。コウチーニョの移籍は大きな穴とはならず、代わりにやってきたファンダイクがリバプールの課題でもあった守備陣をけん引する役割を果たした。 背中のケガの影響で開幕から欠場が続いていたクラインに代わって、右サイドバックはジョー・ゴメスとアレクサンダー=アーノルドが出場機会を争った。高い身体能力を備えるゴメスは公式戦31試合、精度の高い右足を持つアレクサンダー=アーノルドは31試合に出場。若い2人のイングランド人DFが台頭したシーズンとなった。 プレミアリーグはジョゼップ・グアルディオラ率いるシティに独走優勝を許し、リバプールはCL出場権を確保する4位に留まった。しかし、CLではそのシティを準々決勝で破ると、ローマとの準決勝でも2戦合計スコアで上回り、ミランに敗れた06/07シーズン以来となる決勝へと駒を進めた。 決勝では連覇中のレアル・マドリーの試合巧者ぶりに圧倒され、1-3で敗れた。得点源のサラーが前半のうちに負傷でピッチを後にし、カリウスの2度に渡るミスも響いた。悲願のタイトル獲得は、翌シーズンに持ち込まれることとなった。 ▽GK ロリス・カリウス ▽DF ジョー・ゴメス ジョエル・マティプ フィルジル・ファンダイク アンドリュー・ロバートソン ▽MF エムレ・ジャン ジョーダン・ヘンダーソン ジョルジニオ・ワイナルドゥム ▽FW モハメド・サラー ロベルト・フィルミーノ サディオ・マネ
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