モデル岩堀せり「どんなに仲良くても努力は必要」母として、妻として結婚21年目で思うこと
女性ファッション誌『ViVi』のモデルとしてデビューし、その後、『GLAMOROUS』『otona MUSE』など、幾多の雑誌の表紙を飾り、モデルのトップを走り続ける岩堀せりさん。かっこよくて唯一無二のそのスタイルは多くの女性の永遠の憧れ♡ また、夫であるGLAYのTAKUROさんとの結婚生活も21年目を迎え、家族4人でロサンゼルスに住み始めてはや6年。L.A.と東京のデュアルライフを満喫中です。 【あわせて読みたい】「後輩でも子どもでも、年下だからって態度を変えない」モデル・岩堀せりの年下世代とのコミュニケーション術 今回のお題は、改めて見つめる家族のカタチ。 母として、妻としてせりさんが大事にしていること。仲の良い家族は自然と出来上がったわけではなく、家族という近い関係だからこそ気をつけていること。その心得を教えていただきます。
円満な家族関係を保つために一番大切にしていること
「我が家では、家族円満のために『話し合う』ことを何よりも大切にしています。 どんな些細なことでも引っかかりを感じたら質問する。そこにタブーはないけれど、無神経に何でも聞くわけでもありません。『これはあまり聞かれたくないだろうな』『言われたくないだろうな』ということはあまり触れないようにするし、タイミングや言い方などいろいろと考えながら話しています。とくに思春期になってからは、子どもたちも人として成長しているので、頭ごなしに問いただすのではなく、きちんと言葉を考えて伝えるようになりました。もちろん、毎回話し合いがうまくいくわけでもない。もっとこうすればよかった、なんて反省ばかり。今でも日々試行錯誤していますね。 そういう意味でいうと、夫のTAKUROくんとはお互いに話し合いができるタイプなので、夫婦のコミュニケーションはスムーズ。ただ、私がついつい感情的になって言い過ぎてしまうことも……。冷静になって、あれは言い過ぎたなと思ったらすぐに謝ります。そのほうが自分もスッキリするし、間違えた!と思ったら謝るのが一番。 それは、夫に対してだけでなく子どもたちにおいて一緒です。親の威厳があるからと、子どもに対しては意固地になって謝れない人もいるかもしれないけれど、そういう方々は普段からしっかりした親なのだと思います。私はそもそも自分が正しいとあまり思っていなくて、周りの人でもみんな考え方は違うと思うし、相手の話を聞いて途中で意見が変わることもしょっちゅう。昔から、誰に対しても謙虚でありたいと心がけています。 『よく考えたら私が違っていたのかも、ごめんなさい』 そんな簡単な一言なのに、時間が経てば経つほど言葉にするのが難しくなってしまうし、感情を顕にした手前引っ込みがつかなくなると思うんです。途中で自分の間違いに気づいたとき、私はものすごく恥ずかしくなってしまう。でも時間が経つともっと恥ずかしくなるから、気がついたらすぐに謝ります」 「先程もお伝えしましたが、私達夫婦は何でも話し合います。隠し事はしないし、感情を溜め込むこともしません。それは、ほんの些細なことでも苛立ちや不満が少しずつ溜まってしまって、気持ちが爆発するのが嫌だから。 そもそも私は、最初からすべてをさらけ出したいタイプ。夫や子どもたちは決してそういう人ではないけれど、私が気持ちをさらけだして『こういう人間なんです』と最初から伝えるようにしてきたので、それに慣れて、向き合ってくれます。そして、心配性でもあるので、何も起こってないうちから勝手に不安を募らせて悩んだりしてしまうことも……。 そんなこともあり、昔は夫に外に飲みに行かれることがすごく嫌で、今思えばしつこく『嫌だ』という気持ちを伝えていました。たぶん相当面倒くさかっただろうけど、気がついたら飲みに行く回数を減らしてくれて、今では飲みに行かれてもあまり気にならなくなりました。一人でもんもんと考え込むよりも、感情を伝えてスッキリさせて溜め込まない。それが一番なのだと思います」