サウジ政府と総額30億円での大型契約 井上尚弥に託されたもの
日本とサウジの架け橋に
11月4日にサウジアラビアで契約を締結した井上は、「キャリア後半に差し掛かってくる中で、モチベーションとなる契約ができた」と心境を述べた。グッドマン戦からはトランクスのベルト部分にリヤド・シーズンのロゴが入るという。もっとも、だからといって「僕のボクシングそのものが変わるわけではない」とも。 井上はリヤド・シーズンのアンバサダーの役割も担い、2025年に外交関係70周年を迎える日本とサウジアラビアの架け橋として大きな期待をかけられている。トゥルキ氏は来年にもサウジアラビアで井上戦を開催したい意向だ。井上は「これまで僕の試合を見ていただいたことをとても嬉しく思っていますし、今回の契約をきっかけに今後サウジアラビアで試合をすることは、自身のキャリアにとっても非常に楽しみなものになってくると思っています」と意欲的に話している。 井上はリヤド・シーズンのイベントについて「限られた選手しか辿り着かない場所」と、その印象を述べている。世界王座4団体統一、PFPランキング1位……日本人ボクサーが前人未踏の世界的偉業をいくつも成し遂げてきた井上が、また新たに道を切り拓こうとしている。
VictorySportsNews編集部