ダウ・ジョーンズ、新興AIパープレキシティ提訴 著作権侵害で
Dawn Chmielewski Katie Paul [21日 ロイター] - 「メディア王」ルパート・マードック氏のメディア企業ダウ・ジョーンズと大衆紙ニューヨーク・ポストは21日、人工知能(AI)を活用した検索エンジンを展開する米新興企業パープレキシティAIが著作権を侵害しているとして、ニューヨークの連邦地裁に提訴した。 両社は訴状で、パープレキシティが著作物の「大量の違法コピー」を行っていると批判し、「報道機関が制作した貴重なコンテンツにただ乗りする行為に救済を求める」としている。 パープレキシティはロイターのコメント要請に応じていない。 同社は権威があると判断したウェブページから情報を収集し、独自のツール内で直接要約を提供する。 ダウ・ジョーンズとニューヨーク・ポストは、パープレキシティがコンテンツをそのまま再現するような方法で回答を作成することがあるとし、違法な著作権侵害にあたると主張。回答提供へのニュース記事の使用禁止や著作物を使用したデータベースの破棄を命じるよう裁判所に求めている。 今月には米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)も、パープレキシティに対し、自社コンテンツの使用をやめるよう求める書簡を送っている。