【万博】目の年齢を測定する技術や血圧測るAIのロボット公開「残念石」のトイレも 開幕まで4か月
読売テレビ
開幕まで4か月を切った大阪・関西万博。20日、パビリオンの建設状況や、目の年齢を測定できる技術などが公開されました。 有吉優海 記者 「こちら大屋根リングのほぼ真ん中ですが、国内の8人のプロデューサーが手がけるパビリオンがここに集まっています」 大阪・夢洲にある万博会場の中心近くに位置するのが「シグネチャー パビリオン」。 様々な業界で活躍するプロデューサー8人が、それぞれ手がける「いのち」に関するパビリオンが集結しています。 この日、そのうちの1つ、生物学者の福岡伸一さんが取り仕切るパビリオンに、メインとなる展示物が搬入されました。円柱状に並べた棒に約32万個のLED電球をちりばめ、“原子”や“細胞”などに見立てて「生命の歴史」や「多様性」を表現しています。 さらに今回初めて公開されたのが、若手建築家が手がけるトイレの1つです。柱に使われているのは“残念石”。約400年前に大阪城を再建するために切り出したものの、城まで運ばれなかった石です。 約6300万円をかけて建設されたトイレに対しては、石が適切に保護されるのか批判も出ていましたが…。 設計担当の竹村 優里佳さん 「地域の大切な石がここ(万博会場)にあることで、私たち自身も、地域の魅力を海外に発信することになりますし、夢洲に持ってくることによって、未来につないでいければいいんじゃないかなと思っています」 開幕まで4か月を切った中、急ピッチで工事が進められているのが「海外パビリオン」。 参加する国が自前で建設するタイプのパビリオンは、今月9日にようやくすべて着工しました。 有吉 記者 「中央の球体が特徴的なオランダパビリオンですが、きょう足場を外す作業が行われています」 オランダパビリオンの外観はすでに、ほぼ完成していて、年明けからは内装の工事に移る予定だということです。中心にある球体は「持続可能なエネルギー」と「日の出」を表現し、コンセプトは「循環型社会」。クリーンエネルギーを水から生成する新技術などを紹介する予定です。 一方、この日午後、大阪市内で開かれたのは、大阪府と市が出展する「ヘルスケアパビリオン」の展示物を紹介するイベントです。 大阪府・吉村洋文知事 「『ここに大阪あり』『ここに未来社会あり』そういったすばらしいヘルスケアパビリオンを造っていきたいと思います」 参加したのは、17の企業。万博開幕に向けてテーマである「健康」に沿った展示物の開発が進められていますが、なかには、こんなロボットも…。 楠下一輝 記者 「血圧を測って」 ロボット 「バイタルチェック、始めるよ」 その名も「AIコンシェルジュ ロボット」。画面に体を向けるだけで、心拍数や血圧など6つの項目を測定。万博会場内では、AIによる翻訳で5か国語に対応し、世界各国からの来場者を案内する役割も担ってくれるということです。 また、ロート製薬が展示するのは「目の年齢」を測定するAI機能。カメラで撮った画像を解析し、目の疲労度や渇きなどを測ることができるといいます。 ロート製薬・安西紗耶さん 「ご自身の状態を知っていただくことで、やはり目に対する意識が上がっていくと思うんですね。そういったことが次の健康を保つ行動につながっていくということを目指しております」 大阪の地に結集する世界最先端の技術。皆さんはどんな展示を体験してみたいですか?