<頑張れ!只見・’22センバツ>千葉・柏市が応援 40年前から交流深める 動画放映、募金箱設置 /福島
第94回選抜高校野球大会に初出場する只見(只見町)を、千葉県柏市が応援している。柏市は只見町と約40年前から交流を深めており、募金などで支援する。 柏市永楽台地区の町会役員らが観光で只見町に訪れたことをきっかけに、1981年から交流が始まった。只見町からはコメ、柏市からは地元産のブルーベリーを贈り合い、小中学校の給食の食材に利用している。柏市ふるさと交流協会が中心となって互いの祭りに参加するなどし、94年には両市町がふるさと交流都市を締結した。 さらに、只見では柏市の子どもたちの山村留学を受け入れており、センバツ出場が決まって市を挙げて応援する機運が高まったという。 市役所では出場を祝う懸垂幕を掲示しており、JR柏駅東口の大型ビジョンなどで応援動画の放映中だ。只見町役場から提供された野球部の練習風景の動画に、市立柏高吹奏楽部が演奏した第1回大会の入場行進曲「ワシントン・ポスト」を合わせ、太田和美市長の激励メッセージも流れる。 また、18日まで市役所など約10カ所に募金箱を設置する。募金は21日の大垣日大(岐阜)との初戦の際、阪神甲子園球場で目録として届ける計画だ。市ふるさと交流協会の嶋田英明会長は「会員が只見町の雪まつりにツアーで出かけたり、柏まつりに来てもらったりしている。交流はあまり知られていないので、これを機に多くの人に只見町のことを知ってもらえたらうれしい」と話している。【橋本利昭】