鳥インフルエンザ陽性、12万羽を殺処分へ 岩手・盛岡の養鶏場
岩手県は2日、盛岡市の養鶏場のニワトリを遺伝子検査し、高病原性鳥インフルエンザの陽性を確認したと発表した。同日、県は対策本部を設置し、この養鶏場で飼育している採卵用のニワトリ約12万羽の殺処分を始めた。 岩手県によると、国内の養鶏場での鳥インフルエンザの発生は今季18例目で、県内で確認されるのは今季初、通算3例目という。 県によると、1日に養鶏場から県中央家畜保健衛生所に「鳥インフルエンザの疑いがある鶏の死亡数が増加している」と報告があった。同日、所員が立ち入りし、簡易検査をしたところ、10羽のうち9羽で陽性が確認された。 この養鶏場から半径10キロ以内の制限区域には養鶏場が26戸あり、約490万羽が飼養されているが、現在のところ異常は見られないという。県はこの区域内のニワトリの移動の制限を指示し、区域を越えて往来する畜産関係の車両などを消毒する場所を設置した。(伊藤恵里奈)
朝日新聞社