初のタイトル挑戦を前に俳優デビューする那須川天心にSNSで「そんな時間があるなら練習しろ!」の声…天心のアンサーは?そしてベルト奪取のカギ「見えないパンチ」とは?
ただ相手は一筋縄ではいかない23歳のフィリピン人。昨年12月に10回判定でWBOアジアパシフィックユースのバンタム級王座を獲得し、今年7月には日本非公認のWBOオリエンタルバンタム級王座を2回KOで奪うなど勢いに乗る。荒っぽく、一発一発を強打してくるカウンターパンチャー。KOを狙ってくる。武器はボディとアッパー。ガードは甘いがボディワークを使ったディフェンス能力も高い。 「向き合ってみてからだが、ディフェンスが強く、カウンターも打ってくる。見えないパンチをたくさん打つ。打たないパンチをたくさん使って、距離を制圧する。パンチって右手と左手だけだけど、僕の中では足のパンチもある。蹴りっていう意味じゃないですよ(笑)、他の人にないステップ、踏み込みがある」 見えないパンチーー。 足の動作も含めた多種多様なフェイントで動きを封じることをそう表現した。距離を支配することになり、メディナが証言したように相手が「パンチを出しにくくする」という天心マジックにかかることになるのだ。そうなれば天心ペース。覚醒した天心のままならKO決着も十分にありうるだろう。 10月8日の放送から始まる女優の奈緒主演のTBS系の連続ドラマ「あのクズを殴ってやりたいんだ」で俳優デビューすることも決まった。すでに数話分の収録も終えた。ボクシングを題材にしたドラマで、天心は、毎話、異なる役どころで出演するという。 「これからの人生が決まる役者デビュー。なにごとも経験ですよ」 ただSNS上では「そんなことをしている時間があるなら練習しろ」との批判の声もある。天心は笑って反論した。 「書いている人には、自分のことを考えてみろと言いたい。“あなたは24時間仕事していますか?”ということ。24時間、ずっと練習はできないし、10年前からずっと言われている。“天心あるある”なので、意味はない。言っている暇があれば、もっと楽しいことをみつけた方がいい」 そのドラマ出演に関する天心の公式コメントに「主役より目立ってたらすみません」との一文があった。今回の2日間興行の主役は7大世界戦。 「試合が決まってから試合までが一個の試合。そこでどれだけワクワクさせるか大事なんです。そこは(7大世界戦に)負けていない。試合で見せるのは当たり前。いろんなところから知られるのは大事。それをものにするかどうかは自分次第なんです」 当日のリングには、昭和の世界王者が好んで着用していたバスローブのようなレトロなガウン風のコスチュームを装飾したもので登場するという。 (文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)
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