着ぶくれしない!コートの賢い着こなし「縦長コーデ」 欧米のファッショニスタの技
コートは冬から春に頼もしい半面、着こなし次第では全体的にもっさりとした印象になりがち。単調なルックを避けるには、コートの着丈を生かして、縦長のイメージを引き出すのが得策です。 【写真を見る】記事で紹介している魅力的なスタイリングの数々はここからチェック! 「すっきりスマート」のコートルックに仕上げるのに役立つ小技は、意外にバリエーションが豊富です。米ニューヨークやパリ、ロンドンなどは実はかなり北に位置しているから、欧米のファッショニスタはコートの着こなしが上手。今回はコート達人たちのコーディネートを参考に、すぐまねしやすいスタイリング技を披露します。
■スカーフを垂らして 縦長イメージを倍増
コートは重たくかさばって見えがちなので、量感をそぐようなアレンジが大事です。 戦略の軸は「細く長く」。かさばらない小物を取り入れて、縦方向に視線を引き込むのがおすすめです。例えばスカーフやストールは、最後に添えるだけでいい仕事をしてくれます。 ベージュ系のロングコートは前を留めず、裾を遊ばせて軽やかに着こなしています。 仕掛けどころはスカーフ。長く垂らして、「落ち感」を添えています。あえてシーズンレスな白のデニムパンツをのぞかせて、すっきりしたレッグラインを印象付けています。極寒の日以外に使える着方です。
■ニットをショール風に肩掛け レイヤード技に注目
レイヤード(重ね着)を上手に操れば、コートルックが立体的に決まります。 「重ね着」と聞くと、もたつくと誤解しがちですが、実は逆。レイヤードは、単調になりがちなコートスタイルを格上げする味方になってくれます。立体フォルムの陰で、着やせして映る効果を引き出せるスタイリングです。 レザーコートの上からセーターをショール風に肩掛けして、ブローチで留めました。 肩周りにボリュームが出た分、そこから下がすっきり見える仕掛け。左右のアンバランス感やブローチのあしらいが無造作で、気負わない雰囲気を生んでいます。毛羽立ったヴィンテージ風のセーターが穏やかな風情。クールな印象のレザーに、柔らかいニットを重ねて、見た目にもぬくもりを添えました。