“可愛くバズる”で業界初TikTok Award受賞 有名キャバ嬢多数輩出の“りょうくんコンサル”素顔初公開 成功を掴んだ生き様<モデルプレスインタビュー>
【モデルプレス=2024/11/15】プロデュースしたTikTokでバズを生み出し、ハッシュタグ部門で「TikTok Award」を授賞するなど、“可愛くバズる”で価値を生み出したりょうくん。クリエイターとしての輝かしい経歴もありながら、プロデュース側に回った背景には、成功者と自身の生活にギャップを感じ、芽生えた反骨精神があったから―。 【写真】業界初TikTok Award受賞、“りょうくんコンサル”素顔初公開 美容学校に通いながらも独自でSNSや動画編集を学び、お金がない時代も経験したという彼が、フォーカスしたのが夜業界のSNSプロデュース。 どのようにここまで上り詰めたのか、インタビューで迫った。 ■女のコを“可愛くバズらせる”りょうくんとは? ― 最初はクリエイターとして活動されていたそうですが、SNSを仕事にしたいと思ったきっかけを教えてください。 りょうくん:元々人と喋るのが好きだったのと、美容に興味があったので美容学校に行くことにしたんです。でも入学して1週間で、僕の思っていた美容師像と違うなと思って(笑)。学生時代から風景を題材にしたポートレート映像を投稿していたので、自分のアカウントを通して、動画コンテンツで何かしたいなと漠然と思っていました。 ― 動画編集は1人でされていたんですか? りょうくん:最初は1人だったんですけど、当時インスタで僕と同じようなコンテンツを出している人たちがみんなバズっていたので、グループを組んでみようって話になりました。どんどんファンも増えて、グループ活動を始めてから、SNSに動画を載せて反響があるのが楽しいなって感じるようになりました。 ― コミュニティを作るのが好きだったんですね。グループを組んでから、再生回数やバズることへの意識が高まったのでしょうか? りょうくん:そうですね。当時TikTokの運営側が推したいコンテンツと、僕が作っていたコンテンツがマッチして、1本目の動画が180~190万再生、約2か月でフォロワー10万人を突破しました。周りはフォロワー数に注目したんですけど、僕は再生数とSNSのプラットホームの設計図の違いに注目しました。SNSの勉強を全くしていなかったので直感でしたが、TikTokは今後伸びるし企業も参入してくるなと感じて、どんなコンテンツが伸びるのかを独学で勉強していました。 ― では、美容学校卒業後はSNSの仕事に? りょうくん:はい。学校で唯一美容系の進路に進まなかったので、先生から怒られましたね(笑)。でも伸びていくプラットフォームを理解しているのに、他の仕事に就くなんてありえないと思っていたので、両親に「SNSを題材にした仕事をしていきたい」と相談しました。父は経営者なんですが、脱サラして事業を始めたので、応援するよって了承してくれて。でも援助は一切しないし全部自分で責任を取れと言われたので、バイト代で稼いだ23万円を元手に上京。埼玉の家賃3万円ぐらいのアパートに住むことにしました。 ■芽生えた反骨精神で道を切り開く ― 上京してからはすぐプロデュース業に携わったのでしょうか? りょうくん:メールの打ち方も仕事の取り方も分からない状態だったので、とりあえずTikTokクリエイターを集めてYouTube活動を始めました。YouTubeの収益は月数十万ぐらいあったんですけど、ギャラの配分や家賃で引かれて、手元に残るのはたった数万。食費も1万円だった時に、好きなことでちゃんとお金を稼ぎたいなって感じたんです。みなとみらいの公園で、タワマンを見ながら友達と缶チューハイを飲んで、自分の生活とのギャップに泣いていました(笑)。なんでこんなに差があるんだって芽生えた反骨精神から、もっと稼ぐ形にシフトしていこうって思いました。 ― 実際どんな形にシフトしたのでしょうか? りょうくん:ギャル向けの雑誌媒体のYouTube編集部署に入ったんですけど、当時尖っていたので入社1週間で「みんなノウハウもないしやばいっすね」ってグループの会長と副会長に言っちゃって(笑)。そしたら「来週から部署の部長をやれ」って言われたんですよ。YouTube編集とかも全部独学だったので、合っているかは分からなかったけど、僕の中でのエンタメ編集を全部フォーマット化したら好調になって、収益も倍になりました。 そのままYouTubeの編集事業部が会社になったので、新たにYouTubeチャンネルも開設したんですが、うまくいかずに崩壊したんです。それを挽回するべく、当時8,000万再生して注目された僕の武器・TikTokを仕事にしようと思いました。 ― その時に夜業界のアカウントを運営していくことを考えたのでしょうか? りょうくん:SNSは可愛い女の子が1番バズるので、六本木とか新宿でせめぎ合ってる人たちをプロデュースしようとキャバクラにフォーカスしました。そのタイミングで、ファブリックグループの下澤会長と会うことになって、TikTokが200万再生行かなかったらお金もいらないので、自由にやらせてもらうことを条件に、とりあえず1か月やらせてくださいと試験的にプロデュースさせていただける事になりました。当時付き合っていた彼女で2~3本撮って、2,300万再生出して自信満々の状態で初撮影に臨んだ結果、初月の再生数が1,000万超えたので、本格的に夜職に特化したSNSプロデュースを始めました。 ■りょうくん「プロデューサーとしてはまだ満足してない」 ― 夜業界のアカウントプロデュースで苦労されたことはありますか? りょうくん:アカウントの差別化ですね。“可愛くバズる”が今のチームのコンセプトになってるんですけど、全部ゼロイチでコンセプトを作るので、アイディアの母数を増やしていくのに苦労しています。プロデュースが決まって2~3週間は不安で寝れないこともよくあります(笑)。 ― 実際、ドS彼女が沼恋すぎる、桃園ありささんなど、それぞれ個性を見出し人気アカウントとなりましたが、SNSでの見せ方はキャストさんと直接お話したりとかも? りょうくん:基本的にはキャスト選定の時に話をさせていただいています。キャストさんと会って、光るものやオーラを感じたり、この子いけるなっていう確信が持てた状態で、その人の色に合わせたアカウントの運営をしています。 ― “光るもの”はどういったところから感じ取れるのでしょうか? りょうくん:7~8割ぐらいは感覚ですかね。それこそ「ドS彼女が沼恋すぎる」のTikTokで注目されたにじほは、最初の面談の時すっぴんで人見知りで目も合わなくて(笑)。普通に考えたらありえないんですけど、それが面白いなって。何か引っかかりがある子、面白い子をSNSに出すと、視聴者も興味を持つと思います。 ― では、人の心を掴むために大切にしてることはありますか? りょうくん:現場の雰囲気作りを大切にしています。台本が良くても、キャストが撮影を楽しめない状態だったら表情も硬くなると思っていて。現場の空気がその人の見せ方に繋がるので、人の心を掴む動画にするためには、親友感覚で撮影するのが大事。キャストをグリップする為には、和やかな雰囲気が大切なので、ダル着にサンダルで、撮影が始まっても最初の30分ぐらいはお互いの近況とか僕の恋愛話をしてます(笑)。 ― コミュニケーションを取って雰囲気を和ませているんですね。実際にプロデュースをしていく中で、キャストさんからの反響はありましたか? りょうくん:ありますね。僕が担当するアカウントは、平均して初月に1,000万再生以上出すので、街で声をかけらたり、メディアから声がかかったと報告してくれるキャストもいました。そして1番は売り上げにつながること。もちろんキャストの努力、接客の良さはありますが、その姿をTikTokに投稿することで、TikTokを見て来る新規のお客さんが増えたり。りょうくんが関わって人生が変わったとか、嬉しい反響がありますね。 ■「なぁぜなぁぜ」でSNSプロデュース業界初のアワード受賞 ― 2023年は「なぁぜなぁぜ」でTikTok Awardトレンド大賞 ハッシュタグ部門を授賞。授賞した際の率直なお気持ちを教えてください。 りょうくん:当時のTikTokは、ワードコンセプトが流行る3つの条件がありました。1つ目が「耳に残りやすい」。2つ目が「既視感」。当時流行ってたFRUITS ZIPPERさんの「なあになあに?」というワードを応用して、既視感あるものにしたんです。3つ目が「再現性」。僕の基準として、“女子高生が教室で動画を撮れる”が再現性だと定義しています。 プロデュースしていた今日好き出身のあいささんの「あいさの日常」というアカウントも勢いがあったので、「なぁぜなぁぜ」をやって、桃園ありさをメンションする方式を取りました。本家認定されるし、僕が持ってるアカウントだけで、月間1億再生を作れるんですよ。それが100億再生になるか、1億再生のまま止まるかは運。そのロジックを考えて出した1発目の動画だったので、思った通りになったなと。でも、テレビやメディアまで取り扱うのは想定していなかったので、バズった喜びより、SNSってすごいなっていうイメージが強かったかもしれないです。自分の仕事に満足しきったことがなかったけど、これは褒めてあげたいなと思いました。 ― それまではバズってもあまり納得いかなかったのでしょうか? りょうくん:僕がライバル視してるのは他社の運用代行じゃなくて、自分の感性で自分のアカウントを育てているクリエイターの人たちで。夜業界とか運用代行業界では、1年間で1.2億再生とれたことはすごいことなんですけど、10ヶ月経っても“可愛い”で売っている、主に個人で活動している他のクリエイターを超えられなかったことに壁を感じていました。でも、自分の作ったワードフォーマットに関しては、初の受賞だったので、運用者としては満足できました。プロデューサーとしてはまだ満足してないです。 ■りょうくんの挫折を乗り越えた方法 ― 人生で特に悲しみや怒り、挫折を感じた瞬間、辛かった経験を教えてください。それを乗り越えるために行ったエピソード、克服方法を教えてください。 りょうくん:上京した時ですね。お腹いっぱい食べられなくて、お金がない状況がこんなに苦しいんだなって。特に当時はコロナ禍でもあったので、誰とも会えないし相談できない状態がしんどくて、ちょっと心折れそうになりました。でもその苦しい期間がバネになって前向きになれたと思います。 ― 今困難と向かい合っている方にアドバイスをするとしたらどんなことを伝えますか? りょうくん:思っていたイメージと違うからとすぐに仕事を辞めたり、決めたことを続けられない人って若い人に多い傾向があって。継続できる人の母数が少ないので、限られた人たちの中に残れば、自ずと価値の高い存在になれて成功につながると思います。僕もYouTubeを始めてダメだったから、TikTokを始めて、SNSの中で軌道修正をしてきました。“逃げ”と“環境を変える”ことは違うので、軌道修正ができれば結果は出せるはずです。 ■りょうくんの夢を叶える秘訣 ― 今夢を追いかけているモデルプレス読者に向けて、夢を叶える秘訣を教えてください。 りょうくん:僕は気持ちも弱いし自分に甘いから、やらなきゃいけない環境に追い込まないと逃げてしまうので、やろうと思ったらすぐにやることが秘訣だと思います。やってみないと分からないことはあるので、計画を練るより、とりあえず明日から何か1つ始めてみようって。自分に厳しくする期間も必要なのかなと思います。 ― ありがとうございました。 今ではプロデュース希望者が絶えないほど成功を掴み、SNSプロデュースを武器にしたりょうくん。独学で学びながら人生を切り拓いてきた逞しさ、時代を読むそのセンスが、彼をここまで導いてきたのだと、インタビューを通じて感じ取ることができた。TikTokで自身とキャストの人生を変えた彼が、今後どんなコンテンツを生み出していくのか、目が離せない。(modelpress編集部) 【Not Sponsored 記事】
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