神戸市、倒木は根腐れと突発的な強風が原因 市内の街路樹11万本を緊急点検へ
神戸・元町で7日正午ごろ、市道の街路樹が駐車中の乗用車に倒れた事故を受け、神戸市は9日、倒木は根腐れと突発的な強風が原因との見解を発表した。市は今後、市内全域の街路樹約11万本の緊急点検を実施する方針を示した。 兵庫県警生田署によると、事故は神戸市中央区三宮町3の大丸神戸店北側で発生。高さ約16メートル、直径約40センチのケヤキが折れ、車にぶつかった。助手席側のフロントガラスが割れたが、運転席にいた男性にけがはなかった。道路は通行が一時規制された。 市によると、倒れたケヤキは外見に異常は見当たらなかったが、根元の内部はスポンジ状に空洞が生じて腐朽していた。植樹の時期は阪神・淡路大震災後という。 市は9日、現場の市道沿いにある街路樹約50本の緊急点検を実施。うち1本で生育不良の木を確認し、近く伐採することを決めた。今後、付近の三宮中央通りや明石町筋などの街路樹も点検するほか、市内全域に植えた街路樹約11万本で異常の有無を調べる。