トヨタのマイクロカーiQを「GRMNスーパーチャージャー」でドーピング! 355万円と高額でも限定100台は即完売【今日は何の日?7月22日】
●高性能のGRMNスーパーチャージャー登場
iQ GRMNスーパーチャージャーの9月発売を前に、2012年のこの日から先着順100台限定でwebでの商談申し込みが始まった。iQ GRMNスーパーチャージャーは、欧州仕様の1.3L直4 DOHCエンジン搭載の6MT車をベースにチューンアップした2009年発売のGAZOO iQ GRMNに、さらにスーパーチャージャーを装着した高性能コンプリートカーである。 iQ GRMNスーパーチャージャーは、ベースモデルの最高出力94ps/最大トルク12.0kgmを122ps/17.7kgmまでパワーアップさせ、クロスギアの6段MTを組み合わせた。 足まわりも専用のセッティングで、エクステリアについても前後のバンパーやサイドシル、左右のドアや前後フェンダー、ピラーまで専用品を装備。インテリアは赤と黒のツートーンで、本革巻きのステアリングホイールやシフトノブ、トヨタ紡織が開発した専用スポーツシート、専用デザインのタコメーターなどが採用された。 車両価格は、ベースモデルより192万円高の355万円だったが、限定100台は即完売する入手困難な人気モデルとなった。
●GRMNはGRブランドの頂点に君臨
GR(GAZOO Racing)は、トヨタの社内カンパニーであり、また同社がモータースポーツで培った技術を展開するブランド名である。GRシリーズを性能の高さで並べると、究極のスポーツモデルに君臨するのが“GRMN”、その下に位置するのが操る歓びを日常的に実感させる本格スポーツ“GR”、そして走りを楽しむエントリースポーツモデルの“GRスポーツ”に棲み分けされる。 ちなみに、GRMNは“GAZOO Racing tuned by Meister of the Nürburgring”の略で、トヨタのかつてのマスタードライバーだった成瀬弘氏がニュルブルクリンクを拠点に開発したコンプリートカーのブランドを意味する。 GRMNを冠したモデルは、究極のチューンアップが施され、これまでに販売されたのは、iQ GRMNとiQ GRMN スーパーチャージャー以外では、「マークX GRMN」、「86 GRMN」、「ヴィッツGRMN」、「ヴィッツ GRMN ターボ」、「GRMNヤリス」などである。すべてが台数限定だが、どのモデルも瞬く間に完売してしまうほどの人気を誇っている。2024年7月現在のGRMNはヤリスのみ。また、SUVっぽいほうのセンチュリーにもGRMN仕様が存在しており、2024年1月の東京オートサロンのトヨタブースに登場。こちらはオーダーになっているようだ。 https://youtu.be/KNy4Ic8l_h8?si=kg17O2S1RI9GPsje ・・・・・・・ コンパクトで可愛いiQもGRMNのチューニングにかかると、まったく別のモデルへと変身する。小さなクルマだからこそ、高速で伸びるターボでなく、低中速トルクや優れたレスポンスを発揮するスーパーチャージャーが採用されたのであろう。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純