お木曳(きびき)威勢よく街巡る 長野県上松町で来年の御神木祭へ予行
伊勢神宮(三重県伊勢市)の社殿を20年に一度建て直す式年遷宮に向け、来年6月上旬に長野県上松町で行われる奉祝行事・御神木祭の“予行”を兼ねた「お木曳」が27日、町の中心街であった。祭り本番では、町内で切り出した遷宮に使う御神木を、台車に載せ練り歩くのが恒例。若衆を中心に約80人が、御神木と同規模の約6.6メートルの丸太を威勢よく引いた。 本番で使う木製の台車・奉曳車に丸太を載せ、JR上松駅前の約500㍍を回った。笛や太鼓、木遣り唄が響く中、力強く綱を引き大勢の観衆が見守った。 地元の祭典執行団体・上若連の松田直明さん(37)は「前回は参加していない年代なので、短い距離とはいえ感覚を知る貴重な体験になった」と振り返った。主催した御神木祭木曽奉賛会の山田弘会長(59)は「引くタイミングや距離感などを確認できた。本番を安全に盛り上げることにつながれば」と話した。 御神木祭の具体的な日程や内容は今後決まる。次回の式年遷宮は令和15年に予定されている。お木曳は「ひのきの里の夏まつり」(実行委員会主催)の中で実施した。
市民タイムス