日向坂46 正源司陽子&藤嶌果歩のWセンター、濱岸ひよりの選抜落ち……12thシングルフォーメーション分析
表題曲初センター・藤嶌果歩ももう一つの“顔”に
一方の藤嶌は今回が初の表題曲センターとなる。10thシングル『Am I ready?』収録の四期生曲「見たことない魔物」でセンターを経験、持ち前の明るさと笑顔で日向坂46らしさを体現してきたメンバーだ。以前は歌番組で先輩と一緒にパフォーマンスする同期を見て悔しさを滲ませていたが、そこから約8カ月でセンターポジションにまでたどり着いた。それはひとえに、彼女自身がアイドル活動にまっすぐ向き合い続けてきたからにほかならない。『日向坂で会いましょう』での選抜発表後のコメントでは、「正直まだ自分には足りないところが多すぎると思っていて、でもその足りない部分をもっともっと理解して、強いセンターだねって思ってもらえるように頑張りたいです」と冷静に話す姿が印象的だった。 『ICE BOX』のWeb CM「ICE DE BREAKERS」では2人で初のCM出演も果たした「しょげかほ」コンビ。正源司が語っているように、お互いを支え合いながら、日向坂46の未来を切り開いていく。そんなセンター2人を脇で支えるのは卒業を控える加藤と、小坂菜緒というセンター経験者。理想的な布陣だ。 2列目には松田好花、東村、佐々木美玲、丹生、金村美玖、3列目には佐々木久美、富田鈴花、上村ひなの、河田陽菜、髙橋未来虹、そして小西夏菜実というラインナップ。一期生と二期生に関してはおおむね前作を踏襲したフォーメーションだが、注目すべきは初選抜の小西だろう。『君はハニーデュー』収録の四期生楽曲「雨が降ったって」で初のセンターを務め、7月に開催された『11th Single ひなた坂46 LIVE』ではパフォーマンスを牽引するメンバーとして高く評価されてきた。そうした努力が今回、花開いた形だ。ダブルセンターの2人を除けば、唯一の四期生からの選出だが、その期待に応えてくれるだけの実力は十分に備わっている。メディアへの出演が増えることで、これまで日の目を見ることがなかった新たな一面が見られることだろう。 今作の選抜15名に構成は、一期生が4人、二期生が6人、三期生が2人、四期生が3人と一期生と二期生が過半数を締めている。今回は加藤、東村、丹生、濱岸の卒業シングルということもあり、彼女たちを見送るという意味合いも込められているのだろう。 そこで気になるのが、四期生が中心となるアンダーメンバーとなるひなた坂46のメンバーだ。このシングルで卒業を発表しているが今回選抜入りしていない濱岸がセンターを務めるのではないか、という大方の予想であるが、正直なところ選抜で輝く姿が見たかったというのが本音だろう。どんな形であれ、濱岸にはアイドルとして最後まで満面の笑顔でいてほしい。間違いなく日向坂46にとってターニングポイントとなる12thシングル『絶対的第六感』。新たな世代の勢いを示すと同時に、日向坂46の先輩方が積み上げてきた歴史を継承する期間となるだろう。 ※1:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/54812 ※2:https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/56902
川崎龍也