初の日本代表活動経て「気合い入っていた」柏DF関根大輝 成長テーマに「もっとスペシャルな武器を」
19日に行われた明治安田J1リーグ第34節で柏レイソルはFC町田ゼルビアと対戦。ホームの柏は細谷真大の得点で先行したものの、後半アディショナルタイムでのPKでの失点により、勝ち点1を得るにとどまった。 右サイドバックでフル出場した柏DF関根大輝は、町田の左サイドハーフで先発した相馬勇紀とマッチアップしながら、特に後半は効果的な攻め上がりも見せた。追加招集ではありながら、初招集となった日本代表から帰ってきてからの最初の試合を戦い終えた関根は、「気負いはなかった」としつつ、「(日本代表帰り)一発目の試合だったもで、気合いも入っていましたし、そういう中で相馬選手という最高のマッチアップだったので、なおさら気合いが入っていました」と、刺激をたくさん受けて臨めた様子。 「強度やうまさの部分で自分が今まで体感したことないような場所でプレーできたので、そういう部分は楽しかったというか、とてもいい時間になった」と代表活動への喜びに触れつつ、「トップレベルの選手たちとの差はすごく感じたので、もっといろいろな部分で成長していかないといけないなと感じましたし、そういう部分を今日の試合から意識してプレーしたので、今後も続けていきたい」と、好循環を生み出すことができているようだ。 特に前半は自身のサイドで相馬と1対1になる局面も見られたが、「日本のトップレベルのドリブラーだと思います。そういった選手と代表から帰ってきてすぐにマッチアップできることはうれしかったですし、(7月に)名古屋グランパスと対戦したときにセットプレーから1点取られているのもあって、絶対やらせたくない思いがありました。お互いバチバチにバトルできたと思います」と、相馬との対戦を振り返った。 柏は全体的に優勢に試合を進める中で63分にコーナーキックから細谷の得点で先制と、いい形で進められた。「そこまでのプランは完璧だった」と関根も口にし、アディショナルタイムでPKによる同点弾を喫したことも、「みんなで守っていたからこそ与えてしまったPKだと思いますし、悲観することではないと思います。PKになってしまいましたけど、あれくらい激しい守備は必要だと思いますし、だから今勝ち点が積み上げられていると思います」と、ポジティブにとらえている。 日本代表2試合はともにメンバー外となり、スタンドから見つめたが、「何も残せてはいないわけですし、レベルの差を感じて帰ってきて、課題は多くある」、「全選手、意識が高く、サッカーのために時間を使っています。自分もやってきているつもりでしたけど、あそこまでのレベルの選手はもっといろいろやっていましたし、吸収できるところがいっぱいあったので、サッカー以外の部分でもいろいろ学べるところがあり、帰ってきてからも意識してやるようしています」と、ピッチ内外でもっと高める必要があると感じている関根。 受けた刺激を生かすべく、チームに戻ってすぐに取り組みをし始めたようで、「まずはレイソルでやっていかないといけない思いが今は一番。課題をもっと克服する、長所を伸ばそうとやっています」「ヘディングや攻守の1対1の部分、個の能力はもっと伸ばさないと。自分もどこか特長を作って勝たないといけない。この身長があるので、ヘディングはもっとスペシャルな武器にしないといけないと思います」と、『関根と言えば』という武器を身に着けて、柏そして日本代表に貢献していく思いだ。
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