【MLB】ゲリット・コールはオプトアウトせず 少なくとも2028年までヤンキース残留へ 契約延長交渉は継続
オプトアウトの権利を行使する意向を表明し、去就が注目されていたゲリット・コール(ヤンキース)だが、最終的にはその権利を行使しなかったようだ。ヤンキースはコールがオプトアウトの権利を行使した場合、現行の契約に1年3600万ドルを追加することでコールを引き留めることが可能だったが、コールとヤンキースはひとまず現行の契約を維持することで合意。これによりコールは2028年までヤンキースでプレーすることになり、契約延長については今後話し合いを継続していくという。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 現在34歳のコールは2019年にアストロズで20勝5敗、防御率2.50、326奪三振という自己最高の成績を残し、9年3億2400万ドルの超大型契約でヤンキースに加入。最初の4シーズンはエースとして素晴らしい活躍を見せ、2023年には自身初のサイ・ヤング賞に輝いた。 ところが、今季は右ひじの不調で開幕から故障者リスト入りし、6月後半にようやく復帰。短縮シーズンの2020年を除くと、自己最少の17試合しか登板できず、8勝5敗、防御率3.41、99奪三振にとどまった。今季の成績や健康状態、そして34歳という年齢を考えると、オプトアウトの権利を行使してFA市場に出たとしても、現行の残り契約である4年1億4400万ドルを上回る条件を得られるかどうかは微妙だったが、最終的にはオプトアウトの権利を行使することなく、ヤンキースに残留することで話がまとまったようだ。 現行の9年契約には「2024年シーズン終了後にコールがオプトアウトの権利を行使した場合、ヤンキースが1年3600万ドルを追加すれば、オプトアウトを無効にできる」という条項が盛り込まれていたが、ヤンキースがそれを発動したわけではなく、コール側がオプトアウトを取り下げる形で決着。現行の契約はあと4年、2028年シーズンまでとなっているが、契約延長については今後話し合いが行われる予定だ。