中国バイドゥ、生成AIによる3Dデジタルヒューマン 1体たった4000円で
中国IT大手の百度(バイドゥ)は9月25日に開催したイベント「百度雲智大会」で、独自のデジタルヒューマン生成プラットフォーム「曦霊(シーリン)」(バージョン4.0)に、テキスト入力で3Dデジタルヒューマンや3D動画コンテンツを生成する機能を追加したと発表した。 新機能では、テキストを入力するだけで生成済みのデジタルヒューマンのメイクを変えたり、場面にふさわしい雰囲気に調整したりできる。生成AIを組み込んでアップデートしたことにより、3Dデジタルヒューマンの制作時間は数時間から5分に短縮された。また、超リアルな3Dデジタルヒューマンの生成コストも1体あたり1万元(約20万円)から199元(約4000円)に下がったという。 バイドゥは2010年から本格的にAI事業に取り組み始め、19年3月には生成AIの基盤となる独自の大規模言語モデル「文心大模型(アーニー)」(バージョン1.0)を発表し、その後もバージョンアップを繰り返している。23年10月に発表したバージョン.4.0は、1日あたりの利用回数が7億回を超えている。 同社は今回、AIカスタマーサービス「客悦」とプログラミングアシスタント「文心快碼」の改良版も発表した。客悦は音声や動画などのマルチモーダルインタラクションに対応しており、複雑なタスクの処理能力を業界平均の80%を上回る92%にまで高めた。 *1元=約20円で計算しています。 (36Kr Japan編集部)