デビュー60周年・小林幸子 10歳でのデビュー秘話 母から教えられたこと「本当に教訓になりました」
歌手の小林幸子(70)が13日放送のBSフジ「昭和歌謡パレード」(水曜後10・00)に出演。デビュー秘話を明かした。 今年でデビュー60周年を迎えた小林。10歳で「ウソツキ鴎」でデビューし、20万枚のヒットとなる。 きっかけは昭和の名作曲家・古賀政男氏が審査委員長を務めていたTBS「歌まね読本」で5週勝ち抜き、グランドチャンピオンになり、古賀氏にスカウトされたという。まだ9歳だったが、古賀氏は「歌手として僕のところからデビューしてみませんか?」と両親に話してくれたという。 父親は「少年時代に歌手になりたいって夢があった」こともあり、「はい、分かりました」と快諾したものの、母親は「芸能界なんてまるっきり分からない、全く情報がない」と猛反対。それでも、父から「お前は歌手になりたいか」と聞かれ、「うん、なりたい」と答えたことで、母親も「分かった」と認めてくれたという。 「私の手を引いて、部屋のタンスから着物を出して“この着物の畳み方教えるから覚えろ”って。“歌手になるということは男も女も子供も何もない、まず自分がしっかりしなきゃいけない。自分のことは自分でやれるようにならなきゃダメだ”って覚えるまで、ずっと“もう1回やれ”“もう1回やれ”って」と小林。「私、泣きながら覚えましたけど、でも、9歳の時に着物の畳み方、自分でこれは本当にいつまで経っても、本当に教訓になりました」と母に感謝し、「そこからスタートしたんですよね」と話した。 とはいえ「昭和39年は東京オリンピックもありましたけど、新潟も大きな地震があったんです。その時に(実家は)小さな小さな肉屋ですからつぶれてしまいました。そこからいろいろなことをやらないといけないという…。デビューと新潟地震が重なっちゃったんです」と回顧。「生きていくためには生活する糧が何もないわけです。私も東京にいながら、ヒット曲が1曲目、デビュー曲は売れたんですけど、2曲目からは見事にパタッと売れませんでした」と辛かった日々を振り返った。